フェリス女学院大学の緑園キャンパスで7月21日、「私たちが考える女子大の役割」と題した学生のプレゼンテーション発表が行われた。会場での発表のほか、一般向けにオンラインで同時配信する初の試みも。オンラインでは約100人が学生の発表を視聴した。
「女子大の意義」テーマに
発表を行ったのは「令和における女子大学の意義を問い直す」をテーマにした同大のプロジェクト演習を履修する2年生4人。同大の荒井真学長や津田塾大学の高橋裕子学長へのインタビューのほか、フェリス女学院大、お茶の水女子大、聖心女子大、白百合女子大の学生計325人を対象にしたアンケートももとに、女子大学をめぐる状況や課題を分析した。
主体的な経験の場
今回の発表は同大が今春開設した「ジェンダースタディーズセンター」との共催。学生たちは発表の中で、女子大学のメリットとして「性的役割分担を意識しなくてよい環境」「リーダーシップを磨くことができる」などの点を指摘した。
また男女平等の指標とされる「ジェンダー・ギャップ指数」で日本が146カ国中125位という状況にもふれ、「社会のほとんどの場面で女性は中心ではない。中心となって主体的に取り組む経験が重要で、それが女子大でならできる」などと語った。
「新しい価値観を」
発表ではほかに、女子大学への偏見などについても取り上げたほか、トランスジェンダー学生の入学についてなど今注目されている話題についてもふれた。
参加者から「卒業後、女子大とギャップのある一般社会に出ることへの不安は?」と問われると学生たちは「不安はあるけど、新しい価値観を広める一人になれたら」と思いを語った。
演習担当の関口洋平助教(文学部英語英米文学科)は「学生が主体的に取り組み、良い発表ができたと思う。経験を自信にし、取り組んでいってほしい」と語った。
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