中田地区の地域活動などを紙で紹介している「中田かわら版」がこのほど、200号の発行を迎えた。住民が中心となって制作編集委員会を構成し、地域活動に励む個人や団体を紹介し続けている。委員らは「これからも楽しんでもらえるニュースを届けたい」としている。
「この文章がここに入るのは唐突じゃない?」「これはいい写真だね」――。中田かわら版の編集会議は月に1度、踊場地域ケアプラザで開かれている。現在は9人のメンバーが編集委員となっており、のべ20人がこれまで関わってきた。
踊場ケアプラと共に
中田かわら版はA3用紙を折りたたんだA4の2ページを毎月発行している。実は踊場地域ケアプラザが発行している「おどりば新聞」の裏面を活用したものだ。当初を知る同ケアプラザの生田純也所長は「おどりば新聞をより読んでもらうためにも、地域の人による地元の情報があったらいいなと思ったんです」と振り返る。
毎号約1000部を印刷して町内会の回覧板や掲示板で住民に届けているため、「自前でやるとなるとコストが大変。おどりば新聞に居候させてもらってるんです」と編集委員も笑顔で語る。最近では隣のしらゆり地区でも、同様のかわら版ができないかという声も挙がっているという。
第1号が発行されたのは2007年6月。当初は地区の福祉保健活動に限定した内容だったが、発行を続けるうちに話題が広がり、現在は地域活動全般を紹介している。
地域への思いゆえ
委員長を務める宮田貞夫さん(89歳)は創刊から委員を続ける唯一のメンバー。「人や場所やお店を紹介したりと、内容もやわらかくなってきた」と振り返る。長年新聞社に勤めていた経験も生かしているが、「毎月発行を続けてこれたのは、地域の協力はもちろん、編集委員のみなさんの地域への思いがあるからと思う」と話す。「一つの文化として大事にしたい。中田の歴史など、紹介したいネタはまだまだある」と語った。
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