フォンテが開館20周年 9月1日に記念イベント
いずみ中央駅前の横浜市泉区民文化センター「テアトルフォンテ」が9月3日(火)、開館20周年を迎える。地域の文化発信拠点として演劇をはじめ様々な芸術、文化活動を支えてきた。同センターは9月1日(土)に記念イベント「ありがとうフォンテ〜みんなの夢をいずみの夢へ」を開催する。
全国に公共文化施設が多く建てられた1993年に開館した同センター。中心となるホールは市内でも当時有数の設備を兼ね備え、主舞台は奥行、幅、高さともに一定量を確保。オーケストラピットや張り出し舞台を設けることも可能で、演劇や古典芸能、オペラなど本格的な舞台を楽しませてきた。作品を展示できるギャラリーやリハーサル室、創作室なども設けた。
開館から12年間は、公益財団法人芸術文化振興財団が運営し、演劇や舞踊を重視した事業を展開。プロ劇団の公演も盛んに行われるなど、今以上の賑わいをみせていた。
地方自治法の一部改正で指定管理者制度の2003年6月施行に伴い、公共施設に民間のノウハウが取り入れられるようになり、同センターは06年4月から民間管理会社に運営を移行。現在は神奈川共立・アズビル共同事業体が運営している。
「演劇などはどうしても中央に集まりがち。うまく連係を取りながらメジャーなものも、市民手作りのものも、幅広く楽しめる場が理想」と話すのは今年の春から館長を務める玉ノ井衛さん。同制度により自由度が上がった分、多様化する地域住民のニーズに柔軟に対応していく姿勢が求められている。
玉ノ井館長は「いずみ歌舞伎などの伝統芸能のほか、演劇、朗読の活動を行っている人も実は多い。もっと働きかけられたら」と泉区の文化的な土壌について話す。区の特色や同センターの独自性を一層打ち出すとともに、ワークショップなどに参加している子どもたちが将来戻ってきてくれるような文化施設を目指し、30周年、40周年に向けて運営を続けていきたいとしている。
9月1日の記念イベントは午後1時30分〜3時50分にフォンテ・ピット・ジュニア公演「ファミリー!!」の歌や踊り、ジャズピアニスト今田勝さんの記念演奏や有馬稲子さんによる太宰治原作「葉ざくらのころ」の朗読などを開催。入場は予約制(先着順)。8月25日(日)まで受け付けている。
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