昨年まで9年連続で減少している区内の刑法犯認知件数が今年9月末現在、760件で昨年比36件増(暫定値)となっている。店舗の金庫等を狙う侵入盗などが増えており、10月30日には泉消防団第二分団の携帯用発電機が盗まれている。泉スポーツセンターでは物品被害はないが天窓ガラスが破壊された。
泉警察署によると9月末までに増えているのは暴行や窃盗、詐欺などの犯罪。手口別では空き巣、忍び込み、金庫破り、出店荒らしなどの侵入盗が27件増と増加が顕著で、自動車盗が13件増、置引きと部品盗が各5件増、自販機荒らしが20件増となっている。
暴行事件では痴漢が増加。イヤホンで音楽を聴きながら歩いたり、携帯電話等を操作しながら歩いたりする無防備な女性が狙われており、時間帯は午後10時〜午前2時、人や車の通行が少ない住宅街で多発している。
窃盗事件では未施錠の自転車盗難が目立ち、同署は2つの鍵をかける「ツーロック」を推奨している。美容室など店舗の金庫やレジスターを午前4時〜6時に無理矢理こじ開けるものが多発しており、同署は閉店後にレジを空にして扉を開けておくこと、防犯カメラやセンサーライトの設置を呼びかけている。
全国で増加している振り込め詐欺は区内でも増えており、昨年の12件(被害額2930万円)から今年は20件(同6500万円以上)と被害が深刻化している。
泉スポーツセンターで10月19日に破壊されたのは天窓と窓ガラス。清掃作業員が同日朝に発見し、ガラス片が天窓の下にある1階の床に散乱していた。犯人は2階から屋上へと上ったとみられ、はしご付近のフェンスには蹴り破ろうとした跡が残っていた。同センターは同日応急処置した後、ガラスを張り替え、現在は通常営業している。
防犯を啓発するのぼり旗への放火被害は10月16日と17日、22日に3件発生している。火を付けようとした少年の目撃情報が同署に寄せられており、夜間に少年がたむろしていたり、タバコを吸っていたりするのを見つけたら通報してほしいと呼びかけている。
同署生活安全課によると10月の刑法犯は9月までに比べると減少傾向といい「体制強化に取り組んでおり、年末までに10年連続減となるようにしたい。区民と一体で抑止に努めたい」と気を引き締めている。
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