花と緑の愛護に顕著な功績があった民間団体をたたえる「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰の受賞者がこのほど決まり、区内から泉区泉の森ふれあい樹林愛護会(森田保会長)が選出された。
同賞は都道府県や政令指定都市等の各長から推薦された団体から、国交省内の審査委員会による審査により決定される。今年度は緑化推進活動が顕著な全国103団体が受賞し、市内から同愛護会と鶴見区平安公園愛護会が選ばれた。
22年前に結成
泉の森ふれあい樹林は1992年5月、中田北3丁目と中田東4丁目内、約1・2haの敷地に開園し、富士見丘自治会と西が岡自治会住民により愛護会が結成された。現在は32人の会員が草刈りや清掃、巡回、花壇づくり、散水、散策路整備、野草保護、巣箱掛けなどの活動を、毎週日曜の午前9時から行っている。
西が岡小や東中田小の児童との清掃、草刈り体験など世代を超えた交流も盛んで、ビワや栗の収穫や巣箱外しのときには子どもたちの歓声が森に響き渡るという。地元自治会のイベントには模擬店を出店するなど、様々な形で住民との交流を図っている。
楽しみながら活動
同樹林にはカメラ片手に散策する人や犬の散歩、ドングリ拾い、バードウォッチングをする人が多く訪れている。
特に、初夏から夏は緑豊かな樹林の中にいると日差しが遮られるため、「周辺より2〜3度低くて気持ちよい」と同会メンバー。春から夏はウグイスの鳴き声が響くなど「野鳥の声が心地よい」とも話す。
同愛護会は四季折々の樹林観察会などによる人と自然との触れ合いを心がけており、春の野草を味わう会では柿の葉や茶葉、明日葉など自然の恵みを天ぷらで楽しむ。
会員は全員草花が好きで、活動後の談笑など「和気あいあいとしている」という。愛護会はこの貴重な森を守ろうと、楽しみながら活動を続けている。
今回の国交相表彰の受賞に森田会長は「毎週活動してきたことを評価してもらい、うれしい。私たちが森を整備することで、近隣の人に喜んでもらえる。これからも多くの人に散歩してもらえたら」と喜ぶ。
会員も今回の受賞が励みとなったようで、「この森を大事にして、次の世代に伝えていきたい」と今後の意気込みを話した。
同樹林の「はなの径」には四季折々の花が植えられており「けやき坂」や「あじさい坂」ではアジサイが間もなく見ごろを迎える。
なお、みどりの愛護功労者受賞団体は、5月24日に徳島県で開催される第25回全国「みどりの愛護」のつどい式典で表彰される。
同表彰の受賞は区内3例目。過去に上飯田けやき公園愛護会(9回)と中田ふれあいの樹林愛護会(20回)が受賞している。
泉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|