横浜優秀教員表彰で最優秀教員に選ばれた 斎藤 美紀さん 岡津中学校教諭
「感謝」胸に生徒に寄添う
○…「岡津の先生皆が評価されたと思っている」。英語科目を担当し、説明よりも視覚や音声面を充実させるなど、英語への興味、関心を引き出す授業を進めていく。岡津中学校で教壇に立ち10年目。学年主任やバスケット部での教育姿勢が評価され、このほど横浜優秀教員表彰で、5人いる最優秀の1人に選ばれた。「これからも変わらず、生徒の横に立って歩んでいきたい」。生徒の思いに寄添う伴走者だ。
○…戸塚区出身。中学時代は英語の成績が最も悪かったが、あきらめずに接してくれた先生がいた。不安定な思春期を支えてくれた恩師に憧れ「今度は自分が」という気持ちが芽生える。洋画など英語自体に興味はあったことから、迷わず英文学科に進み、英語教諭を志した。授業では教科書音声や海外の音楽を流すことも。50分の授業は生徒も極力英語のみを使用して「イングリッシュシャワーを浴びせる」のが斎藤流。「結果は今ではなく、将来出ればいい」。英語を好きになってもらうよう他の教諭と情報交換を欠かさず、誰にでも教えを乞う謙虚な姿勢をもつ。
○…生徒への思いは部活動も同じ。自身がプレーしていたことから、バスケットの話になると止まらない。応援してもらう感謝の気持ちを大切にし、マナー向上につなげる。卒業生には現在プロリーグで活躍する宮澤夕貴選手がおり、新しい場所で頑張る姿を見るのが楽しみと、部員を連れて毎年応援へ。巣立っていった生徒も変わらずに成長を見届ける姿には、子どもへの愛が滲む。
○…今年度は1年生の学年主任を務めた。成長するスピードに驚く日々も「英語やバスケ、好きなことができるのは生徒がいるから。そのことに感謝したい」。口をつくのは周りへの感謝の言葉ばかりだ。春休みはバスケの予定が詰まっているが、表情は晴れやか。労力を惜しまず、授業に部活にと、全力投球で取り組む。
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