弥生台の細江ふさえさん(96)の趣味は手芸。毎週水曜日になると、近所の自治会館で仲間と一緒に作品づくりに励んでいる。「同じことをやっていると嫌になってしまう」と、縫いぐるみからバッグ、壁飾りまでバリエーションも多彩だ。モチーフの仕入れ先は、もっぱらチラシやテレビ。いつも季節感ある情報をキャッチできるので重宝しているという。
若い頃から手芸好き。加えて昔は自分はもちろん、家族の洋服などは自作が基本だった。「モノは大切にしなければいけませんから」と、傷んでも修理して使うのが当たり前。学ぶこともなく、腕は上がった。人形なら小さいもので2日間、大きなもので1週間がかり。ひとたび作業に入れば周囲の心配をよそに、時を忘れてのめり込む。思い通りのデザインで必要なモノを作り、それを喜んでもらえることが手芸の何よりの魅力で、プレゼントした作品を友人宅などで見つけると思わず頬が緩むという。
大好きな趣味を元気で続けるために、健康づくりも欠かさない。毎朝100回の足踏みで足腰を鍛えており、「手押し車で出かければ、人より早くて私だけどんどんいっちゃう」。加えて、くよくよしない、腹を立てないがモットー。これで、知らない間に96歳になっていたと笑う。それでも元気の一番の源は「いつも家族が栄養バランスを考えた食事を作ってくれていることに尽きる」と周囲への感謝も忘れない。
次の作品は、タオル地で作る”お座り”した動物。頭の中には、もうイメージが出来上がっている。
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