岡津消防出張所に勤務する百百(もも)裕太消防士が6月14日に行われた県の消防救助技術を競う大会ではしご登はんの競技に出場し1位の成績を収めた。これにより8月に宮城県で行われる「第46回全国消防救助技術大会」への出場が決まった。
「はしご登はん」は、壁に設置された15メートルのはしごをかけ登る個人競技。災害時に高所にとり残された人命の救助を想定した訓練で、素早く自身にロープを巻いて、はしごを登る。また、早さに加えて安全性も大きな評価基準になり、安全性で減点があると1位の座には届かない。5月に行われた市大会では、出場者の中で唯一、15秒を切る14・9秒のタイムで最優秀を獲得。そして、県大会ではそのタイムをさらに上回る14・3秒のタイムを減点無しで記録し自身初の県最優秀を獲得、全国大会出場を決めた。
同競技で全国大会に進めるのは、最も成績の良かった1人のみ。百百消防士は5年連続県大会に出場してきたが、これまでの県大会最高成績は6位に留まっていた。県大会前に「全国大会にいくことしか考えていない」と意気込みを話しており、今回の結果は長年の努力が実を結んだ形となった。全国大会進出が決まったことについて「正直まだ実感はないが嬉しい。自分一人の力ではなく、皆さんのサポートがあったおかげ。皆で取れた1位だと思っています」と笑顔を見せる。
「次も1位狙う」
次の目標はもちろん全国1位だ。大会直前は、良いタイムがなかなか出ず、不調に悩まされていたが、「その中で結果を出せたのは良かった」と自身の競技を振り返る。現在は次回に向けてさらに練習に力を入れている。日々の練習には部隊の隊員が協力してくれる。はしご登はんは個人競技だが、練習は1人ではできない。命綱であるロープの補助など、日々の訓練では仲間の協力が欠かせないからだ。岡津消防出張所の山中伸浩所長も「泉区内の全部隊でバックアップしていきたい」と語る。百百消防士も周囲の応援に応えたいとし「ここまできたので、次も勝ちたいと思います」と気合いは十分だ。
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