いずみ吟詠会 会長の 杉山 一雄さん 和泉中央北在住 75歳
仲良く、楽しく、正直に
○…公益社団法人日本詩吟学院認可の県央岳風会に所属する「いずみ吟詠会」。現在、会員は60歳から90歳までの16人で、月に5回ほど集まり、納吟会や地域の祭りで披露するために日々練習を重ねている。「作者の気持ちを読み取り、いかに歌にのせて表現するか。これが詩吟の醍醐味」と熱く語る。大声で詩を読み上げることは、ストレス解消にもなると言い、心身の健康にもつながっている。
○…会長に就任して今年で6年目。大切にしているのは「和を以て貴しとなす」の精神だ。何をやるにも、みんなが仲良くやり、いさかいを起こさないのが「第一歩」と信じている。自分にも人にも正直に、不満があればお互いにそれをぶつけ合い、理解し合うという風通しの良さが会の売り。
「もちろん、楽しさだけで上手くはなりませんが、みな練習時間の半分は笑ってますよ」とにこやか。
○…自身が詩吟を始めたのは20年前。元々興味があったことに加え、「古人の悲しみや喜びを心で感じる」魅力に気づいてからは没頭するように。一番好きなのは「李白」の詩。型にとらわれない自由でダイナミックな作風に惹かれている。5年前に師範代を取得してからも「人に教えるためにはまず自分から」と日々、漢文の読み込みや、指導方法の予習を怠らない。
○…藤沢市生まれ。泉区に移り住んで45年。昔から好奇心旺盛で、茶道や書道など「気になったらまずやってみる」で知識を蓄えてきた。15年以上所属していた「戸塚歴史の会」では副会長として多くの史跡をガイド。戸塚宿七福神の設立を主導した経験も。現在は詩吟一筋。会員全員で行く旅行が一番の楽しみで「手作り衣装で踊ったり、歌ったり。行事も全力でね」。最後まで絶えない笑顔が印象的だった。
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