中川地区で野菜づくりを通し地域の多世代交流を目指す「里山夢プロジェクト」がスタートし今年で3年目だ。コミュニケーションの場として定着し、今後は多くの人に関わってもらい、新たな活力を生むべく、若い世代へのPRを強化していく。
2015年に「世代を超えた交流の場をつくりたい」と社協や地域活動者を中心に、野菜づくりをテーマに立ち上がったのがこの活動。
プロジェクトは畑探しから。2年かけてたどり着いた農地も、メンバーらが畑として使える状態になるよう、落ち葉をたい肥にしたり、牛糞を大量に入れたりといった土づくりからスタートした。
その後「みんなで、みんなのふるさとを」をモットーに2017年1月に本格的に活動開始。今では毎週火曜日になると、およそ20人が集まり、150坪の畑で季節ごとにナスやトマト、ショウガ、サツマイモなど旬の野菜を育てている。
毎年11月に開く「いも煮会」は畑でとれた新鮮な里イモがその場で味わえると家族連れに大人気。地域のコミュニケーションの場としても定着している。これまでのところ、野菜づくりだけを考えれば、安定した活動が行えるようになってきた。しかし、当初の活動目的と照らし合わせた時、課題も残る。若い世代の参加や新たな交流という点ではまだまだ道半ばだ。
しかし、メンバーらも手をこまねいているだけではない。子育て世代が一緒に参加しやすいように、今年から野菜の種まき等の体験会の数を増やしている。
プロジェクトの立ち上げ時から関わる石田五十六さんは「これまでは活動を知ってもらうための期間。これからは、より参加したくなるような仕組みづくりを考えていく必要がある」と話し、若手の取り込みに意欲を見せた。次に見据えるのは、地域の幅広い年代層の人たちが集まり、新しい交流と活力が生まれる―。そんな中川だ。
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