新橋地区の地域活性化に長年取り組む 丹羽 猛さん 新橋町在住 82歳
”新橋愛”は生涯現役
○…新橋地区の民生委員や同連合自治会の広報部長など新橋の活性化に奔走した25年。同地区のテーマ「ぬくもりのある町」づくりを次世代へと繋げるため、今年、第一線を退くことを決めた。4月からは同地区社協の相談役として新橋を支えている。「これからも自分にできることは何でもしたい」。早速、長年講師を務める「ふれあいサロン寺子屋パソコン」ではビデオ会議アプリ「Zoom」を試験的に導入。新スタイルの講義にチャレンジしている。
○…「長く続けるためには分かりやすさが大切」。2004年度から10年間務めた同地区社会福祉協議会会長。活動目的を明確にし、役員達の取り組みやすさを考えた結果、それまでの組織形態を一新。高齢者福祉、青少年育成、子育て、ボランティア支援など、それぞれの目的に分かれた事業部制を確立。地域の声に広く耳を傾け、ニーズをすくい上げてきた。
○…山梨県出身。会社員時代の専門は化学工学。国内はもちろん、マレーシアやフィリピンなどの発展途上国を飛び回り、食品工場建設に広く携わった。のちに貿易に関わり、通関士の資格も取得している。海外赴任の期間が長かったからこそ「いつも変わらず穏やかな新橋の風が心地よくて」と目を細める。
○…社協の活動の一環として地域おこしで立ち上げた「竹炭をつくる会」や、高齢者支援の「刃物とぎサービス」など、自身が携わってきた取り組みは数知れず。その全ての原動力は、あふれる”新橋愛”から。2つの子育てサロンでは「ハーモニカおじさん」として親しまれている。目下自粛中だが、音色を聴いた子ども達のきらきら輝く瞳を見ると「一気にエネルギーが湧いてくるよ」。傘寿過ぎても楽しい日々は変わらない。
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