中田南在住の阿部忠弘さん(74)は、4月15日から5月8日まで、24日間に渡って早朝の中田中央公園に通いつめ、キジの写真を撮り続けた。
阿部さんの朝は早い。早朝4時半には家を出ると、5時過ぎには一眼レフやコンパクトデジカメを構え、レンズ越しにキジの姿を捉える。
お目当ては「母衣打(ほろう)ち」と呼ばれる、両翼をバタバタと勢いよく羽ばたかせる仕草。「『ケーンケン』と鳴いたら母衣打ちの合図」と数メートル越しに連写で撮影する。まさに「キジも鳴かずば撮られまい」といったところか。
「まるで役者のように『撮ってください』と言わんばかりでしょ。日によって表情も違って見える」と現像したアルバムをめくりながら話す阿部さん。すでに4冊におよぶアルバムには、躍動感ある母衣打ちする姿から凛とした佇まいでピンと周囲を伺う様子、ぐっとアップで寄った一枚などが収められている。
阿部さんいわく、中田地区周辺には3羽のキジがいるというが、中央公園に出没する個体は人に慣れているという。
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