泉消防団副団長で秋の藍綬褒章を受章した 奥津 直行さん 中田町在住 63歳
日々の積み重ね大切に
○…約35年間に及ぶ消防団活動が身を結んだ今回の受章。「驚きましたが、このような栄誉を頂けたことを心から誇りに思う。長年一緒にやってきた仲間や先輩方に感謝したい」と顔をほころばせる。先輩の誘いをきっかけに1987年に入団し、分団長、本部部長を経て、昨年4月に副団長に就任。「生まれ育った地元を守りたい」その一心でひたすら突き進んできた。
○…往年の課題である団員不足に一手を打つため、今年度新たに広報部会を結成。現状分析を経て、ポスター製作や自治会等への呼びかけを強化したところ、今年度は市内最多の37人が新規入団するなど想像以上の成果が。分団を超えたつながりが生まれるなど、思わぬ効果もあったといい「団が活気づいてきています」とにこやか。活動を次世代につなぐため、更なる団員増加に向けて工夫を凝らす。
○…生まれも育ちも中田町。幼いころ自宅前にあった「火の見櫓」が印象深かったといい、「その頃から消防団の存在は身近だった」と振り返る。普段は塗装店の代表として、市内各地の住宅の外壁塗装等を手がけながら、要請があれば消火活動へ出向く。「日々の小さな積み重ねが本番に生きる」。副団長となった今でも、どんな小さな訓練にも積極的に参加するのがマイルールだ。
○…ぴんと伸びた背筋が印象的。聞けばサッカーにゴルフ、ソフトボールと昔からどんな種目でも万能にこなすスポーツマン。今一番アツいのはボウリング。毎週中田地区の仲間と練習に励んでいるうちに、最高スコア300を叩き出すなどプロ顔負けの腕前に。「消防団もスポーツでも、やっぱり仲間の存在は自分を強くしてくれますね」と爽やかに微笑んだ。
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