衆議院議員選挙区画定審議会は6月16日、全国の小選挙区定数を10増10減し「1票の格差」を是正する区割り案を岸田文雄首相に勧告した。泉区・戸塚区・瀬谷区で現在神奈川5区を構成しているが、新たな区割り案で瀬谷区が大和市・綾瀬市を含む13区となった。
勧告によると、県内は11選挙区で区割りの線引きが変更。現行の18選挙区から、19区(横浜市都筑区・川崎市宮前区)と20区(相模原市南区・座間市)が加わり、全20選挙区になる見通しだ。
瀬谷区は大和市・綾瀬市と同じ13区になり、市をまたぐ状態となる。5区は泉区と戸塚区のみ。横浜市内の各区で、新たに市をまたいだ区割りとなるのは19区に編入される都筑区。栄区・鎌倉市・逗子市・三浦郡の4区は現行のまま。
議員や区民の声
小選挙区制が1994年に導入されてから、5区は泉区・戸塚区・瀬谷区で構成されてきた。瀬谷区と泉区はともに、戸塚区から分区して誕生するなどつながりも深い。
現5区選出の自民党・坂井学衆議院議員は区割り案について、「選挙区の変更は、選挙をする立場として最も大きな出来事であり、今の憲法上致し方ないことと分かっていますが、改めて割り切れない気持ちです」とコメント。
立憲民主党の5区総支部長の山崎誠衆議院議員は「3年前に瀬谷事務所を開設し、地域に根差した活動を積み重ね、多くの出会いに恵まれました。お支えいただき、期待を寄せていただいた皆様を思うと極めて残念です」と話す。
瀬谷区下瀬谷在住の70代の男性は市をまたぐ区割り案について「大和市は隣の街で親近感もあるが、受け入れがたい人もいるのでは」と影響の大きさを懸念する。瀬谷区阿久和東在住の40代の女性は「とても驚いた。仕方ないと思うけれど、横浜市から離れることに違和感がある」と戸惑った様子だった。
勧告を受けて、政府は秋の臨時国会に公職選挙法の改正案を提出する考え。成立後は一定の周知期間を経て新たな区割りが施行され、次回の選挙から適用される予定となっている。
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