泉区は後を絶たない振り込め詐欺の被害防止に向け、このほど電話機に貼付する手形POPを作成し、5月から配布を始めている。夏を目途に70歳以上の高齢者世帯約2万世帯に配布していく予定。
昨年中、泉警察署管内における特殊詐欺の被害は認知件数50件(未遂2件)、被害総額は約1億3500万円に及び、いずれも過去最高を記録した。警察や区役所、各種団体等が一体となり、各所で継続的に被害防止に向けた広報活動などを行っているが、被害が後を絶たないのが現状だ。
手形POPの大きさは5cmほど。受話器の下に貼付することで、電話をとったときに注意喚起のメッセージが記されたPOPが持ち上がる仕組みになっている。泉警察署の長谷善明副署長は「ほとんどの詐欺は電話から。電話をとった時にPOPのメッセージを目にすることで、お金の話が出たら詐欺が多いことを再度認識するきっかけになってほしい」と話す。
POPは区内の70歳以上の高齢者世帯(約2万件)を対象に、警察官が管轄内のパトロールに合わせて高齢者宅を訪問し、趣旨を説明しながら配布していく予定。長谷副署長は「手書きのPOPを小学生に製作してもらう準備も進めている。詐欺撲滅のために、区役所、警察、区防犯まちづくり推進協議会、自治会町内会、高齢者と関わりのある団体など、オール泉で取り組んでいきたい」としている。
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