「鎌倉殿の13人」には入っていないが、畠山重忠も鎌倉幕府の中で重要な働きをした有力御家人のひとり。今の釜利谷地区は重忠の領地だったため、息子の六郎重保の名を冠する公園や橋が今も残る。白山道六郎ケ谷公園の奥にある「伝畠山重保墓」(釜利谷南1の5)は禅林寺(釜利谷東)の境外墓地で、重保の墓と言われる。子孫や地域住民が草刈りや清掃などを続け、2013年には、横浜市登録地域文化財に登録された。
12年にはNPO法人金沢文化協会のメンバーを中心に畠山重保公廟所保存会が発足。毎年命日とされる6月22日に顕彰墓参会を実施するほか、歴史講演会なども開催してきた。
かつては年1、2回の清掃だったが、草が生い茂るのを見かねたメンバーの川浪舎人さんが6年ほど前から1人で月1回の清掃を開始。今では協力者も増え、毎回4、5人が参加するようになったという。毎月第2土曜日の9時30分から清掃を行う。メンバーの坂直孝さんと内園一廣さんも「せっかくの地域資源だから大切にしたい。興味のある方は一緒に守っていきませんか」と呼びかける。
ほかにも、金沢区には鎌倉幕府に関係する数多くの史跡が。例えば梶原景時に関しては、上総介広常を切った刀を洗ったという「梶原太刀洗水」(朝比奈切通しの近くの鎌倉市十二所)や上総介の墓と言われる上総介塔(朝比奈のバス通り沿い)などがある。大河ドラマをきっかけに、地元の歴史や史跡を辿る散策にでかけてみては。
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