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磯子小が創立150周年 伝統・力・想いをつなぐ

教育

公開:2024年2月29日

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児童実行委員が進行した「お祝いの会」
児童実行委員が進行した「お祝いの会」

 磯子小学校(江目(ごうのめ)親利(ちかとし)校長/磯子区久木町・児童数520人)が今年度、創立150周年を迎えた。この1年はさまざまな行事を通じて節目を祝い、今年1月には記念式典なども開催。同校の歩みを振り返りながら、記念行事の様子を振り返る。

始まりは真照寺

 同校の始まりは1873(明治6)年5月、学校のすぐそばにある真照寺に開校した「小学真照学舎」とされる。75年に「公立磯子学校」と改称され、翌76年には同寺境内に校舎を新築。校名は92年の「久良岐郡屛風浦村立尋常磯子小学校」、1911年の「横浜市立尋常磯子小学校」を経て、47(昭和22)年に現在の「横浜市立磯子小学校」に改称された。52年には、現在の校歌が制定された。

 現在の場所に校舎が移ったのは、1920(大正9)年。新築された校舎だったが、23年の関東大震災で南側の建物を残して全損。その後、増築や改築を経た木造校舎は、78(昭和53)年まで使用された。同年に現在も使われている校舎が完成し、木造校舎は解体。解体時には記念の歌が作られ、当時在籍した児童が手で彫ったという「さようなら木造校舎」と書かれた歌詞の額が現在の体育館にも残されている。

春から記念行事

 創立150年にあたった今年度、節目を祝おうと同校では春からさまざまな記念行事を展開してきた。

 最初は5月4日の開校記念日に合わせ、昨年5月2日に開かれた「開校記念式」。9月には磯子公会堂で記念コンサートを開き、各学年がお祝いの気持ちも込めて合唱を披露した。10月の運動会は、150周年を祝うプログラムで開催。11月にはドローンで航空写真を撮影し、1年を通して記念の年の思い出を残してきた。

記念ソングも

 今年1月27日には、児童が中心となった「150年お祝いの会」が開かれた。会は体育館をメイン会場に、「『つなげ!』〜伝統・力・想い〜」と題したテレビ番組形式。児童実行委員が体育館で進行し、各学年や個別学級がこの1年で取り組んできた「まち探検」「学校の歴史の学習」「地域への感謝」などの活動を映像で紹介。児童たちは、各教室のテレビで映像を視聴した。

 活動発表の間には、マーチングバンド「ザ ヨコハマ スカウツ」が校庭でパフォーマンスを披露。総勢約120人による圧巻の演奏を披露し、児童たちから大きな拍手や歓声があがった。また、過去に同校に在籍した懐かしい教諭からのメッセージや、現在教える教諭たちからのサプライズ動画も放映。保護者らの会からは児童へ記念品が贈られたほか、卒業生で活躍する作家の廣嶋玲子さんからの手紙も読み上げられた。

 最後には児童が中心となって作った150周年記念ソング「われらの磯子〜150周年 伝統を受け継いで〜」を全校児童で合唱。児童実行委員長の岩崎蛍さん(6年)は「これからも他学年や地域のつながり、伝統を大切にしながらも、どんどん新しくなっていけるような磯子小学校になっていくことを願っています」と話した。

歴代校長らも集結

 「お祝いの会」に続き、同日午後には地域の来賓らが集まった「創立150周年記念式典」を開催。式は6年生の児童たちによる「未来への賛歌」と校歌の合唱で幕を開けた。

 当日は市教育委員会の鯉渕信也教育長や磯子区の関森雅之区長のほか、歴代の校長、教諭なども出席。周年実行委員会の鈴木慶孝実行委員長や江目校長らがあいさつした後、児童の「お祝いの会」の様子や今年度の児童の活動などを写真や映像で紹介した。

 式典後半では歴代校長の長部潔さん(第36代)、古沢昇一さん(第37代)、宮島章さん(第38代)が、同校での思い出などを語る場面も。最後には参加者全員で写真を撮影し、写真は式典参加者から児童に向けたメッセージとあわせて校内に掲示されている。

木造校舎解体時に作られたという歌詞額
木造校舎解体時に作られたという歌詞額
記念式典のオープニングを飾った6年生による合唱
記念式典のオープニングを飾った6年生による合唱

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