「受賞にはびっくり」と長谷川教諭
２０１２年度文部科学大臣優秀教員がこのほど決まり、金沢区内の学校からは２人の教員が選出された。
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県立金沢養護学校（富岡東）から選ばれたのは、長谷川英子教諭（55）。小学部知的障害教育部門の学部長を務める。「立派な表彰状を受け取って、改めてその重みを感じています」と語る。
新潟県出身。都内の大学を卒業後、神奈川県に採用され、１９７９年に県立中原養護学校の教員となった。「もとは体育教員志望だったので、『私にできるのかな』と思いました。最初のころはとにかく必死でした」と述懐する。児童生徒の抱える障害やその程度はさまざま。スキルが上がるスピードは早くなくとも、地道に学習を積み重ねていくことが必要だという。「家庭やクラスで、何か一つでも役割を担える子になってほしい。『ありがとう』を言ってもらうことが励みになるんです」。大人になって自立する姿を想像しながら、子どもたちと向き合う。
今後は、これまで培ってきたことを後進に伝えていくことに重きを置くという長谷川さん。「苦しくなったりもするけれど、子どもたちの瞳がキラッと輝いて、笑顔になってくれたときはとても嬉しい。そこで、頑張る力をもらえるんです」。この日一番の笑顔で、そう語ってくれた。
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