横浜高校(能見台通)硬式野球部前監督の渡辺元智(もとのり)さん(72)が11月14日、出身の松田町のふるさと大使に就任し、本山博幸町長と会見した。今後は全国での講演などを通じて神奈川県足柄上郡松田町をPRし、野球教室などで青少年育成に携わる。
渡辺さんは2015年夏に監督を退任し、同校硬式野球部の”終身名誉監督”として全国各地で教育関係の講演活動を月に5回ほど続けてきた。
町は3年ほど前から町在住の友人を通じて渡辺さんにふるさと大使への就任を要請してきたが、高校野球における立場などから実現しなかった。今年夏に渡辺さんが”終身名誉監督”を学校に返上して就任要請に応じた。就任会見で渡辺さんは「松田での三角ベースの野球が私の原点。友達にも恵まれこうして戻ってくることができた」と話した。
今後については「自分が育った松田を全国に紹介し、50年間で養った知識や信念が青少年育成に生かせれば望外の喜び」と語った。監督を退任してから念頭に置いてきた青少年育成にかかわる仕事の「本格的な一歩になる」と意欲を示した。
本山町長は「町民のみならず多くの皆様に喜んでもらえると思う。野球を通じて培われた教育論は松田町だけではなく全国や世界でも必要とされている。そうした方にふるさと大使をお受け頂き感謝している」とあいさつした。
渡辺さんは小学4年まで松田で育った。高校野球の指導歴は50年に及び、監督として甲子園に27回出場して優勝5回、通算勝利は51勝で歴代3位。教え子には松坂大輔や涌井秀章、筒香嘉智ら多数のプロ野球選手がいる。
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