グランプリの「海鮮パプリカ」
大学生と精神障害のある人がタッグを組み、「ＳＤＧｓ」をテーマに漫才を披露する――そんな挑戦的な取り組み「横浜ＳＤＧｓ漫才グランプリ２０２２」が10月30日に開催された。
参加者は横浜市立大学（金沢区瀬戸）の影山摩子弥教授の研究室の学生や障害者の支援団体である横浜ピアスタッフ協会（ＹＰＳ）のメンバー。６グループ13人がそれぞれ作ったネタを審査員や観客の前で披露した。
優勝したのは、横浜市立大学の森川はるなさんとＹＰＳの荒木雅也さんのコンビ「海鮮パプリカ」。昔話の桃太郎をもとにジェンダー平等などを盛り込み、会場の笑いを誘った。荒木さんは「学生が案を出し合いネタを作った。学生と漫才ができるなんて面白かった」と感想を話した。
障害者雇用の研究者である影山教授はこの取り組みの目的を「漫才を題材として健常者と障害者が協力することで、障害者のパフォーマンスを認識したりイメージが変化することを検証したかった」と話す。また漫才に関してはみんな素人なので、対等な関係が結びやすく楽しく取り組めると考えたという。漫才の講師は吉本興行所属のコンビ「フランポネ」らが務め、数回にわたり指導した。影山教授は「経験を通して意識が変化したのでソーシャルインクルージョンの基盤となりうる活動」と話した。
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