昨年3月に紛争地のパレスチナを訪れた浅沼貴子さん(16)=西区在住=は2月16日、みなとみらい本町小学校で児童たちと多様性や平和などについて語り合った。
「15歳の少女が見た紛争地『パレスチナ』の未来〜多様性や平和について考えよう〜」と題して、全児童向けに講話。その後、5年生、6年生それぞれに、パレスチナの現状などについてより詳しい話をした。
高学年のプログラムで浅沼さんは、「平和ってなんだろう?平和の価値ってなんだろう?」と問いかけた。子どもたちは平和について考える中、パレスチナとイスラエルの間で、70年にわたり紛争が続いていること、宗教をめぐる対立、イスラエルによる分離壁の問題、またユダヤ人が過去に受けた大量虐殺「ホロコースト」についてなど、写真などを見ながら理解を深めた。「どっちにも正義があるんだよね。私は当事者同士では解決できないと思った」と自らの考えも吐露していた。
情報集めて自ら考える
「平和のために自分は何ができる?」という問いに、児童からは「他人を責めない。一人一人の個性を尊重して認め合う」などの答えが寄せられた。浅沼さんは、互いを理解するためにも「自分で情報を集めて、考えて、人に伝えることが大切だと思う」と話した。
参加した5年生の田中丈琉さん(11)は「平和を考えるきっかけをくれた」と感謝していた。
この企画は、国際交流を軸に教育プログラムを展開する特定非営利活動法人コネクション・オブ・ザ・チルドレン(加藤功甫代表)=西区東ケ丘=が手掛けた。同団体によるスタディーツアーで浅沼さんはパレスチナを訪問。その経験をもとに、今回のようなプログラムを依頼のあった学校などで行っている。
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