サバの捌き方を学ぶ若い母親たち
西区境之谷の多世代交流サロン「ばぁばの家あさだ」では週３回、子どもたちの元気な声が響く。その横では若い母親たちが”先輩ママ”から魚の捌（さば）き方の手ほどきを受け、「ほら、ここの身の間に包丁を入れればスッと切れるでしょ」とのアドバイスに聞き入る。
これは、同サロンが今年４月から始めた「親と子のひろば ぐらんまのいえ」でのひとコマ。２階建ての一軒家を改造したこのサロンは、もともと家主だった浅田隆子さんが九州に移住する際の「この家を地域の子どもや高齢者など、誰でも気軽に集える場にして欲しい」との意向を受け、ＮＰＯ法人ワーカーズ・コレクティブ「たすけあいぐっぴい」が２０１０年に開所したもの。近所の親子連れの参加が増えたことを受け、今年４月から毎週火・水・木を「ぐらんまのいえ」として子育て支援をしている。
スタッフの中島まり子さんは「みなさんに『実家に遊びに行く』ような感覚で気軽に来てもらい、悩みを相談したり、人生の先輩としてグランマ（おばあちゃん）の知恵を教えてあげられたら」と趣旨を話す。
この日は、近所の商店街で買ってきたサバを丸ごと捌き、味噌煮やつみれの調理法を学びながら一緒に食事を楽しんだ。息子の康成くんと参加した荻生田祐子さんは「魚の捌き方や調理方法をこれまでしっかりと学ぶ機会がなかったので本当に勉強になります。普段来た時も、子どもと一緒に遊んでもらったり、育児や家事の相談をしたり、本当のお母さんのように頼りにしています」と話す。
サロンでは料理以外にも手芸や外遊び、おもちゃ作りなど、毎月様々な催しを企画。施設利用料は１回２００円。開所は月曜から金曜の午前10時から午後３時。土・日・祝日は基本休み。問い合わせは【電話】０４５・３４１・４２４８まで。
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