横浜港運協会の藤木幸夫会長(89)が6月17日に中区で開かれた総会をもって退任した。後任には副会長で長男の幸太氏(65)が就任した。
同協会は横浜港の港湾事業者約240社からなる団体。藤木氏は1997年から23年間にわたり会長職を務めた。国際コンテナ戦略港湾政策の推進役を担う横浜川崎国際港湾(株)の設立(2016年1月)に尽力するなど、横浜港の復権および発展に貢献。近年は市が進める山下ふ頭を候補地とするカジノIR計画に反対を表明していた。山下ふ頭の再開発に取り組む(一社)横浜港ハーバーリゾート協会の会長は引き続き務める。
総会で藤木氏は、8月に90歳を迎えるとして「身を引いて新しい体制をつくっていただく」と語った。後任に対しては「義理と人情と恩返しという日本人の魂を持っている人に先頭に立ってもらいたい」と話した。
新会長の幸太氏は時代にあったやり方、考え方をしていくのは当然としながらも「横浜港湾人としての魂は継承していく」と語った。
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