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中区・西区版 公開:2022年9月8日 エリアトップへ

【Web限定記事】タウン記者がゆく 中区でフランスレストランウィーク巡り 横浜山手 隠れ家フレンチ KIKUCHI(中区本牧町)

社会

公開:2022年9月8日

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オーナーシェフの菊池さんご夫妻。やさしいご主人と明るい奥様の人柄にファンも多い。肩肘はらず、気軽に本格フレンチがいただけます
オーナーシェフの菊池さんご夫妻。やさしいご主人と明るい奥様の人柄にファンも多い。肩肘はらず、気軽に本格フレンチがいただけます

 フランス料理をお得に楽しむイベント「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2022」が、9月23日から10月16日までの24日間で開催。現在各店で予約を受け付けている。

 参加店は全国の有名レストランやホテルなど約550店、中区西区内からは、「ミクニ ヨコハマ」(西区)、「レストラン ダンゼロ」(同)、「クイーン・アリス」(同)、「フレンチ ビストロ ルミディ」(中区)、「ワインビストロ ナチュール」(同)、「横浜山手隠れ家フレンチ キクチ」(同)、「ブラスリー ミリー ラ・フォーレ」(同)、「エリゼ光」(同)の8店。 フレンチのコースを2,500円から、気軽に味わえる。その他参加店舗など情報は、公式サイト(https://francerestaurantweek.com/)で確認を。

地元の人でも知らない?隠れ家レストラン

 参加店の一つ、横浜本牧で26年目を迎える「横浜山手 隠れ家フレンチ KIKUCHI」に伺いました。オーナーシェフの菊地高夫さんとソムリエである奥様・富士子さんのご夫婦で営むレストランです。店名に"隠れ家"と付いていますが、山手署に近い本牧通りから2本入った場所にあり、最寄りの山手駅からはタクシーで行く距離。確かに知る人ぞ知る立地かも...。「最近も地元の方に『いつできたんですか?』と言われて(笑)。25年以上前からやっていると言うと皆さん驚かれますね」と富士子さん。「記念日はここで」と長年通うファンや、噂を聞きつけて遠方から訪れる人が多いそうで、完全予約制でコロナ禍の今は1日4組限定、というのも「隠れ家」と言われる理由の一つです。

生産者の想い伝える美食の宝庫

 今回は期間前に特別にフランスレストランウィークのコースをいただきました。

 まず前菜は、「能登産 天然フグのカルパッチョ」。なんと菊地さんはフレンチのシェフでありながら、フグの調理師免許を取得。富士子さんも日本酒のソムリエといわれる「SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)」の資格を持っており、お店でも年に数回ふぐのコースや日本酒とのペアリングイベントを開催されるとか。そのため、今回のテーマにもなっているフレンチと日本食の融合はお手のもの!わさびやゆずを効かせた和風テイストのカルパッチョです。「フグは冬の味覚というイメージがあるかもしれませんが、実は夏ふぐが絶品なんですよ」と教えていただきました。

 ブラウンマッシュルームのスープ、鎌倉野菜は塩やオリーブオイルなど素材を生かしてシンプルに。そして思いがけず感動したのが、パンに添えられたバター!同店特注だという「北海道の発酵バター」で、提供する直前にホイップするひと手間が加えられています。「このバターでワインが飲める」という話にも納得。普段はバターをほとんど付けない記者も、たっぷり塗って完食しました。

 メインのお肉はこれからの時期ますます美味しくなる「蝦夷鹿」のロティ。秋らしく5種類のきのこで囲まれています。北海道紋別市の猟師・五十嵐さんにオーダーして直接仕入れているという若い雌鹿は、厚切りながらとってもやわらかい。くせもなくおいしいので個人的にはぜひこのまま食べて欲しいところですが、鹿肉やジビエが苦手な人は、予約時に相談すれば対応いただけるとのこと。

 最後デザートに超濃厚な生チョコタイプのタルトショコラをいただき、大満足のひと時となりました。

「ここでしか食べられないものを」

 今回メイン以外にはメニュー名に書かれていませんでしたが、ほとんどのお料理で「生産者の〜さんが作った...」と説明がありました。同店では日頃から、北海道美幌の中野さんが丁寧に育てた年間ほぼ10頭程度のみ出荷される黒毛和牛A5の赤身ステーキ、秋からはサロマ湖で五十嵐さんが果実の様に育てた「牡蠣やムール貝」など、おいしいのはもちろん、実際菊地さん夫婦が生産者と直接会って話し、食材に対する想いやその人柄も見た上で仕入れているそうです。

 「こんな場所までわざわざ来てもらうんだから、ここでしか食べられないものを出したい」と力を込めて話す菊地シェフ。

 メインの食材から脇役である調味料、バターまで、一切手をぬかない同店のこだわりが凝縮された、生産者さんの想いが伝わるフレンチコースでした。最近は自由に旅行に行けない中ですが、同店のフレンチを食べると全国各地で美味しいものを食べながら旅行している気分になれますよ。

 また店内は約120種類のワインや「空」「十四代」などのプレミアム酒も揃えているので、ぜひアルコールと共に味わって下さい。

 
【横浜 山手隠れ家フレンチ KIKUCHI】

(住所)神奈川県横浜市中区本牧町2-312

(最寄駅)JR根岸線 山手駅

(営業時間)ディナー 17:30〜22:00 (ラストオーダー 21:00)

(定休日)不定休

(座席数)32席 個室なし

(電話番号)045-622-6650

(こどもの入店)可

青いテントが目印
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