4月1日付で神奈川消防団の団長に就任した 福田 茂さん 幸ケ谷在住 65歳
何事も前向きに挑戦
○…前団長の「やりたくてもできるものじゃない」との言葉に、「それなら積極的に挑戦しよう」と団長に就任した。「地域の事業所とも協力しながら、今まで以上に消防活動に力をいれていきたい」と意気込む。
○…近所で火事があった時には必ず現場に駆けつける、消防団員の父親の背中を見て育った。父が退団した1986年に、神奈川消防団第二分団に入団。分団長時代には、若手も積極的に登用するなど団の改革にも取り組んだ。「多くの人が仕事を持っている。嫌々じゃなく、前向きに進んで取り組める環境にしたい」との思いは当時も今も変わらない。自身は代々続く鳶職の四代目。高校時代から現場の手伝いをするなどして、仕事はとにかく見て覚えた。基礎工事などがメインで成果が目に見えることは少ないが、「無事に工事が完了した時に大きな達成感がある」と文字通り縁の下の力持ちとして汗を流してきた。
○…幸ケ谷で生まれ育った生粋の神奈川区っ子。幼少期には、近くの浄瀧寺の境内で鬼ごっこや缶蹴りを楽しんだ。「後に本堂の屋根の工事を請け負ったことも。自分を育ててくれたお寺に恩返しができて嬉しかった」と笑顔を見せる。現在の趣味はパソコン。10年ほど前に教室に通い始め、最初は文字入力から勉強した。「ワープロから一気に進化して。難しいけれど、壁を乗り越えると次から次へとできることが増えていくのが楽しい」と微笑む。
○…「地域のために」が原動力。「時に命が失われる火事の恐ろしさを目の当たりにしてきた。だからこそ、いかに火事を起こさないか。火災予防に力を入れていきたい」と思いを語る。「若手からベテランまで、一丸となって安心・安全な地域を守っていきたい」
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