4月1日付で川崎区長に就任した 大谷 雄二さん 鎌倉市在住 58歳
市民との”共汗”で信頼を構築
○…川崎区役所職員約700人のトップに立つ。「川崎区は7区の中でも川崎の顔というイメージ。重責を感じる」。区政のかじ取り役を任された心境をこう述べ、気を引き締める。05年には富士見公園を管理する南部公園事務所長を経験。前任の建設緑政局長時代には、自転車通行整備、元木交差点をはじめとした渋滞対策や京急大師線連続立体交差事業、臨港道路東扇島水江町線の整備など川崎区に関わる大型事業にも取り組んできた。それだけに「川崎区は縁が深い場所」と親しみを込める。
○…横浜市南区出身。東京農業大学を卒業後、80年に川崎市役所に入所した。主に緑政畑を歩み、造園関係の業務に従事してきた。区役所業務とは畑違いの仕事に携わってきただけに「区民との距離感の近さ」を新天地の魅力の一つに挙げる。子育て、待機児童、保険料など区政で取り組むべき課題は多いが、「区長室にいては地域の情報が入らない。できるだけ現場を見て回りたい」と意欲をみせる。また、区民への情報発信にも力を注ぎたいとも。
○…行政マンとして意識するのは「市民協働の大切さ」。印象に残るのは00年から市民健康の森担当として、市民とともに市内各区の市民の森の場所の選定や計画づくりに取り組んだこと。休日を返上し、自ら汗を流すことで、市民との信頼関係を構築していった。この時に交流を深めた人は200人ほどにのぼり、今でも親交が続く人も少なくない。「私にとっては貴重な財産です」
○…今から30年ほど前、1年半ほど大師に住んでいた経験があるという。「結婚して長女が誕生し、近所にあった銭湯によく通っていました」と当時を振り返る。現在は鎌倉市に住まいを移し、自宅からほど近い腰越海岸や源氏山を歩くことがもっぱらの息抜き。インタビュー中は終始、柔らかで丁寧な話しぶりと、時折見せる柔和な表情が印象的だった。
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9月20日
9月13日