津久井在来大豆を広める活動を行う「大豆の会」の代表 石井 好一さん 根小屋在住 62歳
大豆を地域の誇れる名産に
○…糖度が高く、深い味わいと、生産量の希少さから”幻の大豆”と呼ばれる『津久井在来大豆』。特に味噌作りに適した大豆として、人気が高い。この津久井在来大豆の普及に努める「大豆の会」の代表を務める。大豆の会は11年前、津久井地域農業経営士会のメンバー4人を中心に結成。県と協力して、津久井地域内の遊休農地を利用して、公募で津久井在来大豆を育てる体験農園利用者を募集。50人程度で始めた試みは、今では150人近くが従事し、約9トンもの大豆を生産している。「合併後”つくい”の名が消える中、津久井の名が付く、この素晴らしい大豆を県内に広めたい」と目を輝かせる。
○…栽培された大豆は味噌の他、納豆、豆腐などとして、鳥居原のふれあい館、津久井湖観光センター、コープ城山店や各イベント等で販売。最近は、大豆本来の香りの良さから豆ご飯や煮豆等、そのまま食べられる機会も増えている。「栽培とともに加工と販路を充実させるのが、大豆の普及には欠かせません。可能性の大きな大豆なので、様々な方と積極的に連携していきたいですね」
○…「子どもたちに、地域の誇りとなる素晴らしい産物があることを知って欲しい」と、地域の小学校に大豆栽培の指導に赴き、子どもたちに津久井在来大豆の良さを広める活動にも力を入れる。8年前に根小屋小で始めた活動は、今では7校にまで広がった。「一昨年、相原高校が行った”宇宙大豆”も津久井在来大豆です。若い人が興味を持ってくれるのは、今後の普及には欠かせません」
○…津久井で3代続く養鶏場を経営。昨年緑区内に住む長女に初孫となる男の子が生まれ、月1回程度遊びに来てくれるのが目下の楽しみだ。また、就寝前の読書が習慣で、特に流行の小説がお気に入り。「大豆栽培の指導では、若い人と触れ合う機会が多いので、話が合うよう感性を磨いています」と優しく話した。
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