「子育てサロン」を運営する城山商工会女性部の部長を務める 米田 寿恵子さん 緑区久保沢在住 59歳
地域が協力して子育てを
○…城山公民館で「子育てサロン」を運営する、城山商工会女性部の部長を務める。サロンでは、子育てに悩むお母さん同士の情報交換や、ストレス発散の場を提供しようと、読み聞かせ、紙芝居など母子が楽しめる趣向を凝らした企画を実施し、毎回数十人の親子が参加している。また、会員が子育て相談のアドバイザーを努め、日頃から気軽に話しあえる環境づくりにも尽力する。「部員の皆様は、各々の仕事を持ち、忙しいにもかかわらず、手作りの食事を用意してもらうなど、協力的で非常に感謝しています。今後は、学生や若い人にも支援を頼み、地域一体となった子育ての環境を整えていきたい」と目を輝かせる。
○…6年前に女性部の部長に就任。就任後間もなく、念願だった「子育てサロン」を開設。当初、年間2、3回の開催も、利用者からの要望が多く、現在では毎月1回に増やしている。「情報が溢れる時代ですが、実際に顔を合わせ、話し合うことが何より大切です。今では我々の方が、小さなお子さんや若いお母さんから元気をもらっています」
○…「私自身、自営業だったので、子育ては保育園の先生をはじめ、地域の方々に大変助けて頂きました」と振り返る。地域に何か恩返しがしたいと、4年前から始めたのがマジック。その腕前は今ではかなりのものに。地域の保育園や幼稚園、自治会などで、年十数回その腕を披露している。「サロンでも時々、マジックを行いますが、喜んでくれるのが何より嬉しいです」と微笑む。
○…宮城県古川出身。内陸部にあるため、今回の震災では、津波の被害はなかったものの、実家の建物の一部が損壊した。「商工会や女性部でも、様々な被災地への支援を行っていますが、故郷での災害なので、個人的にも心を痛めています。東北産の物を多く購入し、旅行に出かけるなど、小さなことから協力していきたいですね」と話した。