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8月27日に市立図書館で「夏休み子どもおもしろ実験教室」を開催した 門倉 松雄さん 緑区二本松在住 54歳

公開:2011年9月1日

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夢を育てる実験先生

 ○…子ども向けの実験教室を、年に3回市立図書館で開いている。夏は氷、冬は静電気と、季節に合わせてテーマを用意。時には市外にも赴き、子どもたちにワクワクするような楽しい実験を届けている。本職は大野北中学校の校長。忙しい合間を縫って、理科好きの大人と子ども向け雑誌「Rika Tan」で実験の先生として連載担当も受け持つ。

 ○…相模原で生まれ育った。「宝物は三角フラスコでした」と、少年時代から筋金入りの実験好き。机の中でカマキリの卵を育てて、部屋中カマキリだらけにしたことも。色や光、形などの変化が不思議でしょうがなく、化学者になることが夢だった。その情熱は燃え続け、大学では工業化学を専攻。民間企業に一旦就職するものの、教師をしていた友人の勧めもあり教職を志す。28歳のとき、子どもと実験が大好きな理科の先生になった。

 ○…「理科って将来何の役に立つの?」。無我夢中だった教員生活の中で、ふと聞こえた生徒のつぶやきに刺激された。「絶対面白くしてやろうって決心しました」。教科書を使わない授業スタイルをとり、1回でも多くの実験を行うことで、変化を五感で感じさせた。20年ほど経つと、授業に手ごたえを感じるように。「実験も授業も、全く同じ結果になることは2度とないんです」と、理科の醍醐味を満面の笑みで語る。

 ○…今年4月から校長に就任。授業をすることはなくなり、「少し嫌ですね」と寂しそうに苦笑する。休日は部活の大会に駆けつけ声援を送る。「子どもが頑張る姿が好きなんです」。現在の目標は、大野北中を、生徒が夢を語れる学校にすること。「興味を持って真剣に取り組めば、将来の道は開けますよね」。実験も、好奇心を刺激する手段の一つ。心に”ワクワク”をプラスして夢を育てる実験に、挑戦し続けている。
 

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