神奈川県警から「防犯コンシェルジュ」の委嘱を受けた 西澤 勇司さん 緑区西橋本勤務 47歳
地域の防犯に役に立ちたい
○…地域の防犯対策活動を行う『防犯コンシェルジュ』として神奈川県警から委嘱を受けた。防犯機器メーカーの代表を務め、相模原北警察署とも地域安全協定を結び、日頃から地域で防犯活動を続ける。「たまたま事業が一致しただけ。防犯設備士の資格を活かしながら、少しでも地域の方々の役に立てれば。お困りのこと、かゆいところに手が届く存在でありたいですね」と抱負を語る。
○…長野の信州新町の出身。地元で学生時代を過ごし就職した後、転職を機に上京。計測と制御の技術職だったこともあり、医療機器に組み込む制御電子回路の設計や製造、ソフトウェア開発などを行う今の会社を興した。「ものづくりの会社が多く、協力をして頂ける企業が多かったから」と相模原での起業を振り返る。そうした技術を活かし、防犯機器事業に参入。「うちは後発。最初は1機種だけだったから大変だった。販売店さんの協力があったからこそ」。今では、自社製品を全国に展開している。
○…創業後5年経った頃に、商工会議所青年工業経営研究会に入ったことが転換期に。仕事のスタンス、経営に関する情報交換など、志が同じメンバーと切磋琢磨し合う日々。そこで強固な絆を持った仲間を得た。「本気でぶつかり合ったり、お酒を飲みながら語り明かしたり。今でも、朝までというのは日常かな」と茶目っ気たっぷりに笑う。
○…モットーは”どうせやるなら楽しく”。良い仕事は責任を持ってやる。それが顧客の喜び、仲間の信頼にも繋がる。そうすると仕事は楽しくなる。『創造的に、革新的な仕事を』。それは社是にもなっている。そして今後の目標に掲げるのは人材育成だ。「年齢的に一回りしたら社会人としてのゴール。その間に経営判断のプロセスなどを教え、バトンタッチしてくれる人を育てたいですね」。一企業人として、防犯コンシェルジュとして、地域貢献に邁進していく。