神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

麻布大学教授で、食品の品評会「DLGコンテスト日本大会」の審査員を務める 坂田 亮一さん 淵野辺在勤 60歳

公開:2014年3月20日

  • LINE
  • hatena

食肉を「美味しく正しく」

 ○…麻布大学食品科学研究室の教授。世界最大規模の品評会「DLG(ドイツ農業協会)ハム・ソーセージ品質競技会」に2007年から客員審査員で参加。日本の大学からは初の審査員として、日本製品の品評にあたっている。例年、高評価を得て、出品数も多い日本製品が、原発の影響でドイツへの出品が困難になったため、2012年から日本国内での開催に踏み切り、それが恒例となった。「日本で定期的に開催されるようになったのは大変嬉しいこと」。食肉加工のプロとして、格付けのために目を光らせる。

 ○…福岡県出身。家で犬や鳥を飼っていたことから、動物に興味を持つように。「昔から人と違うことをするのが好きだった」という学生時代、畜産は周りに志望者が少なく、将来の進路の幅が広がると思い、畜産科学を志して宮崎大学に進学。公務員として働いていた時に九州大学院時代の恩師に誘われ、麻布大学へ。「自分が人を指導する立場になるなんて。『先生』と呼ばれるのはこそばゆい気持ちだった」。以降、恩師と二人三脚で食肉の研究と共に、教育にも熱を注いだ。

 ○…大学内の仕事でせわしない毎日を送るが、多趣味な一面も。愛犬との散歩にガーデニング、格闘技観戦と休日も大忙し。「肉組」と愛称をつけた自分の研究室の学生と飲みに出掛けることも多い。還暦を迎えた際にも学生が盛大に祝ってくれたことを振り返り、口元がほころぶ。「肉を食べて、学生のエネルギーを受けることが若さの秘訣」

 ○…審査会では、数々のハム・ソーセージを前に、味や形、色などを吟味する。「美味しく、正しい食肉の知識を伝えていきたい」と日本の食の未来を担う大舞台に気合は十分だ。一方で、自身はあと5年で定年を迎えるため、後継の育成が急務ととらえる。「食べる」という人々共通の喜びをさらに充実させるため、「肉組」の学生と共に、食肉を追究していく。

さがみはら緑区版の人物風土記最新6

原 幸治さん

橋本図書館の館長を4月1日から務める

原 幸治さん

中央区在住 56歳

4月25日

椎橋 薫さん

緑区長に4月1日に就任した

椎橋 薫さん

中央区在住 57歳

4月18日

金成 保廣さん

第14代相模原北警察署の署長に3月19日付で就任した

金成 保廣さん

相模原市在住 59歳

4月11日

黒沢 愼五さん

さがみはら介護支援専門員の会の代表を務める

黒沢 愼五さん

相模原市勤務 43歳

4月4日

伊藤 恵子さん

「Feel度Walk」と「知図」を子育てイベントや市との協働事業などで実践する

伊藤 恵子さん

中央区在住 38歳

3月28日

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

若手落語家として活躍する

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

相模原市在住 30歳

3月21日

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook