「リニア新幹線を考える相模原連絡会」の代表を務める 浅賀 きみ江さん 東橋本在住 65歳
情報共有で安心の街づくり
○…リニア新幹線を考える相模原連絡会の代表として、地域住民にリニア問題のさまざまな情報を積極的に発信する。連絡会は、橋本に新駅の建設が発表された直後の2012年3月に設立。これまで、大学教授等の専門家を招いた学習会を開催して騒音や振動、残土処理問題などについて議論。住民が自由に話し合う「はしもとリニアカフェ」を橋本公民館を中心に設けて、まちづくりに対する意見交換をする場を提供してきた。「大切なのは住民が安心・安全に暮らせる街です。その為にも、我々地域住民から多く情報を発信していきたい」と強調する。
○…出身は長野県。自然豊かな場所で育ち、大自然を愛する心は人一倍強い。山梨・長野・愛知など沿線地域の市民団体「リニア新幹線沿線住民ネットワーク」の人々とも積極的に情報交換して、リニア新幹線導入が与える影響を熱心に勉強する。「未来の子どもたちにとり、影響の少ない計画を進めるのが、我々大人の大きな責任です」との立場で、まちづくりへの思いを深める。
○…「駅前にあれだけの大きな自然があり、貴重な生物や植物が生息する相原高校は地域の大きな財産」と、春と秋の年2回、相原高校散策会を企画する「教育と緑ある橋本の町づくり考える会」の代表も務める。自身も4人の子を育て、子どもが小さい時は相原高校に散歩にいき、動物や植物を見に行った。「大正11年の創立から深く地域に親しまれてきた高校です。移転せず、現存のまま残せれば良いですが」と話す。
○…のびのびした環境での子育てを希望し1984年橋本に引っ越してきた。「相模原は社会教育の環境が整っており、子育てには最適な場所でした」と振り返る。子育てが一段落してからは都内に働きに出て、今でも現役でバリバリ働く。「趣味の詩をする時間が中々とれません。ゆっくり詩を作る時間が取れるようになれれば良いですね」