AFC女子フットサル選手権に日本代表メンバーの一人として出場し、準優勝した 加藤 沙織さん 橋本在住 27歳
小さな体で世界に挑む
○…アジアの頂点を決めるフットサル大会の決勝でイランに敗れ準優勝。「試合終了直後は悔しさのあまり放心状態だった」と話す。しかし、足を止める様子もなく、次の目標として掲げる「所属するチームによる関東リーグ連覇、全日本選手権優勝」に向けて、練習に打ち込んでいく。
○…千葉県の女子フットサルチーム「バルドラール浦安ラス・ボニータス」に所属。フットサル用品メーカーでの仕事と両立しながら、週3〜4回の練習に励む。「平日夜の練習を終え、自宅に着くころにはもう深夜になってしまいますね」。サッカーでいうところのMFに当たるアラというポジションを務め、身長153cmと小柄ながら、ドリブルで相手を翻弄する。「フットサルはサッカーよりも足元の技術で魅せるプレイが多い。そこが魅力です」
○…3姉妹の次女として生まれ、姉とともに女子サッカークラブに入ったのが小学生のころ。当時はやんちゃな性格で、「戦いごっこや一輪車など、とにかく外でばかり遊んでいました」。中学・高校と女子サッカーを続け、20歳の時に神奈川県内のフットサルチームに入った。その後、移籍したチームの監督の影響で日本代表を志すように。関東リーグで最も優勝回数が多い現チームへ移籍して3年目。昨年12月に日本代表に初選出され、世界女子フットサルトーナメントに出場。「ブラジルやスペインなどの選手は体が大きく、動きも速い。男子と試合しているような感覚」と苦戦するも強豪・ロシアに勝利。世界で競える日本の戦術をチームとして固めつつある。
○…現チームでは近隣の小学校でのフットサル教室なども実施している。男子チームの補助なども行うため、練習以外もフットサル漬けの毎日。「競技人口が少なく、日本代表の活動も少ないのが現状。目の前の目標を一つひとつクリアして、女子フットサルの未来のために頑張りたい」と語ってくれた。