全日本卓球選手権大会(カデット)の男子シングルスに県代表として出場する 宮崎 渚さん 大沢中学校2年生
強い向上心でトップ選手へ
○…11月19日から山梨県で開催されるJOCジュニアオリンピックカップ「全日本卓球選手権大会(カデットの部)」の男子シングルスに神奈川県を代表して出場する。中学生の大会では、夏の全中連と並び、全国的な規模で行われるこの大会。県予選では、約350人の選手が出場する中「まさか勝ち抜けるとは思っていなかった」と振り返るが、150cmと小柄ながら、持ち前の敏捷性を活かした卓球が冴え、4位入賞という好成績で見事全国への切符を掴んだ。本格的に全国レベルの強豪と戦うのは初めての経験となる。「自分の力を全てだし、何とか1勝したいですね」
○…卓球を始めたのは中学に進学してから。入学後はどの部に入るか決めていなかったが、部活見学で先輩の練習する姿を見て、「自分もチャレンジしてみたい」と思い入部を決めた。現在は、近年の卓球ブームにより、全国規模で卓球クラブが増え、幼稚園や小学生から卓球を始める選手が多い。全国のトップ選手はほとんど、地域のクラブチーム出身の選手で、今回の県代表も他の選手は、全員クラブチーム所属の選手だ。部活動のみの限られた時間の練習となるが「家で休んでいる時も、つい卓球のことを考えてしまいます」と研究熱心な一面を見せる。
○…両親と兄の4人家族で、父親は陸上、母親と高校生になる兄はバレーボールで活躍するスポーツ一家。今年のリオ五輪の日本代表が活躍する姿を見て「本当に格好良かった。自分も国を代表する選手になれれば」と目を輝かす。卒業後は、卓球の強豪高校に進学する予定だ。
○…今秋からは部長に就任、27人いる強豪男子卓球部を引っ張っている。「卓球を楽しむことが一番大切」と抱負を語るが、非常にまじめな性格で、明るい人柄から部員からの信頼も厚い。「来年は個人でも団体でも、全国の舞台で戦えるよう部員をまとめていきたい」と話した。