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今季、なでしこリーグ1部に参入するノジマステラ神奈川相模原を監督として率いる 菅野(かんの) 将晃(まさあき)さん 町田市在住 56歳

公開:2017年1月1日

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ステラを導く情熱の志士

 ○…2012年のチーム創設から5季目の昨年、「県内初のなでしこリーグ1部昇格」という悲願を成就。クラブ関係者、サポーターにとどまらず、相模原市全体に歓喜をもたらしたチームの躍動は記憶に新しい。一方で、「1部で戦ったり優勝したりすることが最大の目標ではない」とし、「下部組織やスクールなどを含めた活動を通じ、日本女子サッカー界を盛り上げるクラブになることが一番の成功」と、未来を見すえる。

 ○…横浜市南区出身。情緒溢れる下町で3人兄弟の末っ子として育つ。運動好きで、「(漫画)『ハリスの旋風(かぜ)』の主人公のようなスポーツ万能に憧れた」。幼少は野球少年で、サッカーに専念したのは中学3年の頃。素質を見込まれ進んだ旭高校で全国の舞台を踏み、古河電工サッカー部へ。Jリーグで活躍後、指導者となりJチーム監督・コーチを歴任。率いた東京電力女子サッカー部マリーゼが東日本大震災の影響で休部となり、ステラへと誘われた。

 ○…進学、就職、現役続行…。都度、訪れた人生の分岐点では、常に険しい道を選んできた。岐路に立つたび、そこにはサッカーに対し情熱的で魅力的な指導者の存在があり、決断を支えた。そして、最後には必ず自分で決めてきた。「それが成功への思いを強くし、原動力となる」。自身も指導者となった今、貪欲にサッカーを追求。国内外の練習視察で着想し、よりよい練習を発案する。サッカーとしっかり向き合うことを体現し、高い壁に挑む選手たちの指針となっている。

 ○…サッカーに情熱を注ぐ日常から一転、休日は大好きな風呂に浸かり、得意のボウリングで自身のハイスコア(263点)と向き合い、ショッピングモールで買い物に興じる。映画好きで、しばしば劇場へも足を運ぶ。取材時に「ここに一杯あれば饒舌になるよ」と冗談を飛ばす上戸でもある。市民の期待を一身に背負う選手たちを鼓舞し今年、さらなる飛躍をめざす。

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