アメリカンフットボール・ノジマ相模原ライズの新主将に就任した 笠井 英治さん 橋本在住 27歳
「日本一の景色が見たい」
○…今年3月に行われた選手間投票で、入団5年目して自身初の主将に選出された。結果を聞いて動転する中、城ヶ滝一朗ヘッドコーチからは「頼んだぞ」とひと言。「絶対に自分ではないと思ってたのでびっくり。今でも何でかわからない」。それでもチームによれば、統率力の高さとコーチ陣からの高い評価が決め手に。主将への抜擢は当然の結果だった。
○…世田谷区に生まれ、4人兄弟の末っ子。3番目の兄に倣い軟式テニスに打ち込んだが、兄は全国出場、自身は関東大会止まり。高校進学時に推薦の話はあったが、テニスをあきらめ2番目の兄が進んだアメフトの道へ。弱小だったが頭角を見せ、当時の法大監督から声がかかり進学。大学では2年からレギュラーをつかんだ。ライズへは石井光暢GMから誘われた食事がそのまま入団テストに。たゆまぬ努力と人との縁に導かれ、たくましく歩んできた。
○…南国風の音楽に身を委ね、リラックスタイムを味わうのが楽しみ。試合前は動物の力を借りようと、焼き肉やステーキでパワーをみなぎらせる。「ほとんどないけど」と前置きした上で、休みの日はドライブに興じる。時間があれば、母の実家・北海道の苫小牧に足を運ぶことも。母は毎試合応援にかけつけてくれる一番のファンだ。
○…「やるからには一番になりなさい」と言われて育ってきた。大学では優勝に迫るも跳ね返されてきた。そしてライズでも。悔しさの向こうに見つめるのは、所属するXリーグの頂点。「日本一の景色を見てみたい、それだけ」。主将として公私ともに選手の模範となることで、日本一にふさわしいチームに近づくと信じる。プレーできることに感謝し、地元ファンとともに、まだ見ぬ栄光に向かって突き進む。