4月1日付で緑区長に就任した 石原 朗さん 八王子市在住 57歳
若手の力を区政に活用
○…「前向きな姿勢で仕事に取組みたい」。緑区の4代目のニューリーダーとなる新区長は明るい人柄が印象的。「伝統ある津久井地域、リニアなど開発が進む橋本地域を有する緑区は3区の中でも最も発展する可能性を秘めた魅力的な区」と強調する。区政策課内に鳥獣対策班を設けたり、防災関連の一部機能を区に移行させたり、近年は市から区への権限移譲も進む。「区民により近い所で直に声を聞き、一緒に数ある問題を悩み、楽しんでいきたい」
○…平成元年となる1989年に入庁。平成の時代を市職員として奉職し、合併後は藤野・相模湖地域の地上デジタル放送への対応にあたるなど、津久井地区で働く機会が多かった。「合併して旧津久井4町の職員と一緒に働くようになり、ここ10年で色々勉強になった。今回、緑区長に就任したのは何かの縁を感じる」と振り返る。
○…横浜生まれだが、これまで城山、津久井、橋本など、四半世紀以上緑区内に住んだ期間が長く、「自己紹介時にはいつも緑区出身と言ってしまう」と笑う。お城巡りが趣味で、大型連休には、毎回城や寺などを見に旅行に出掛けていたが、コロナ禍の影響でしばらくは我慢の日々。「騒動が落ち着いたら、国内をまたゆっくり出掛けたい」
○…昨年度、区政施行から10年を迎えたが、コロナ禍の影響でほとんどのイベントが中止になり、行政運営も少なからず変化が求められた。これまで歴代区長が行ってきた現場主義を継承しつつも、日々変化する環境への対応の重要さも口にする。「職員、区民に関わらず若い方の意見を積極的に聞いていきたい。彼らの柔軟な発想が緑区の将来を創っていってくれるに違いない」と期待を込めた。