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森ラボ テレワークで新生活対応 働き方改革へ実証運営

経済

公開:2021年7月8日

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津久井産材が多く使われたスペース
津久井産材が多く使われたスペース

 市は交流拠点を作ることによる地域活性化を目的としたテレワーク拠点「森のイノベーションラボFUJINO」(愛称・森ラボ)の実証運営を7月2日より開始した。期間は来年3月31日まで。働く場の提供に加え、「SDGs with ART」をコンセプトとした個性豊かな地域とつながる拠点となり、新たな価値を生み出すことをめざしていく。

 在宅勤務の代替スペースとして、通信環境やセキュリティなどのオフィス環境が整ったテレワークセンター(共同利用型オフィス)である「森ラボ」。今回、市が森ラボの実証運営を行ったのには、地方移住への関心の向上、暮らし方や働き方の変化、急速な少子高齢化などの要因がある。加えて、藤野地域の豊かな自然や豊富な資源、都心からのアクセスの良さなどのメリットを生かした「関係人口」を創出し、地域経済の活性化につなげていくことを目的にしている。

 オープンしたのは、JR藤野駅徒歩3分にある藤野総合事務所会議室棟(小渕2012の2)の2階、3階。広さは各階130平方メートル。2階の「森ラボCOWORKING」に15席、3階の「森ラボOFFICE」に6席が設けられ、その他に1人用の個室や6人程度で利用できる会議室などが設置されている。施設の特長としては、できるだけ同棟で使用していた机やソファを活用していることに加え、地元の津久井産材を多く使用。感染症対策として、パーテーション設置やゆとりある空間が保たれた設計が施されている。市は「芸術のまちとして有名な藤野のアート思考やクリエイティブな視点から、さまざまな地域課題を解決に導きだす場、利用者同士や地域、行政をつなぐ場として活用していただきたい」と話す。

 利用は、市民だけでなく誰でも利用可能。実証運営中の来年3月末までは無料。運営時間は午前8時30分から午後7時(変更する場合あり)で日曜休み。運営はプロポーザルで選ばれた三菱総合研究所と地域団体が担当する。初回利用時に受付で利用者登録が必要で、予約は不要となる。

キックオフイベント

 1日には「実証運営」の取組と市緑区中⼭間地域の魅⼒などについて広く発信することを⽬的 に「キックオフイベント」を開催した。当日は「森」に関する先鋭的な取り組みをしている人を講師に招いた講演を開催。その後、本村賢太郎市長や国の関係者、地元芸術家や有識者、久保武史津久井JC理事長なども参加した地域課題解決に関するトークセッションを行った。本村市長は「感染症拡大に伴い、働き方や暮らし方が変わり、都心から近く美しい自然を持つ相模原市の中山間地域の魅力を活かし選んでもらえるまちにするよう、色々なことにチャレンジしていきたい。相模原の魅力は人。その魅力を感じてもらうためにはまず足を運んでもらうことが必要。森ラボがそうした拠点になれば」と話した。

 今後は、毎月主催イベントを開催するとともに、利用者間でのプロジェクトの立ち上げなどを行いながら森ラボに求められるニーズを検討していく。秋ごろには庁内において来年度以降の方向性を決定していく予定となっている。

 森ラボのに関する予約、問合せは、市緑区役所区政策課【電話】042・775・8802へ。
 

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