神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
さがみはら緑区版 公開:2022年11月10日 エリアトップへ

峡之原自治会 残った会費を市に寄付 後継者不足で3月に解散 

社会

公開:2022年11月10日

  • X
  • LINE
  • hatena
感謝状を受け取る澤田会長(右から4人目)、佐藤副会長(左から3人目)、佐々木さん(同2人目)
感謝状を受け取る澤田会長(右から4人目)、佐藤副会長(左から3人目)、佐々木さん(同2人目)

 今年3月に解散した峡之原自治会(澤田修治会長/会員数54人)が残った会費98万3142円を相模原市に全額寄付し、11月1日に本村賢太郎市長から感謝状が贈呈された。澤田会長は「解散には心が痛む。寄付は相原地区自治連の防災や防犯に役立ててほしい」と話した。

会の存続困難に

 市役所で行われた贈呈式には、同会の澤田会長、佐藤正生副会長、会計の佐々木義和さんが出席。解散の経緯や寄付への思いを伝えると、本村市長は「約60年続く歴史ある自治会で、事業者で組織されるなど特色ある自治会だった。ご苦労も多かったと思います」とこれまでの運営を労い、「寄付を頂き、ありがとうございました」と感謝の意を表した。

 同会は1963年に設立。西橋本、橋本台を中心に峡の原工業団地の事業者を中心に組織された。夏の納涼祭、防災訓練などの行事のほか、活動が盛んな時期には旅行や運動会などで会員の親睦を深めていた。しかし、ここ数年は会員の高齢化による役員の後継者不足が深刻となっていた。昨年、役員のなり手が見つからず、会の存続が難しいと感じたため、役員を除く会員に存続について意見を求めたところ、46人中38人が解散を選んだため、役員会で決定した。

 「高度経済成長期を経て大きくなっていった会社が支店化されて関りが薄くなったり、自宅でも自治会に入っている人は、職場での自治会活動が難しいという側面もあった」と佐藤副会長は振り返る。澤田会長は「役員を継ぐ人がいれば解散は避けたいと思っていた。歴代の会長や役員には申し訳ない気持ち」と残念がる。

「防災に役立てて」

 そして、今年3月31日に同会は解散したが、会費が残った。会則で「いかなる理由があっても返納しない」とあるため、役員会では返納以外の方法を模索。コロナ禍で積極的に使うこともできないため、「市に寄付するのが一番良い」と意見がまとまった。

 寄付について澤田会長は「これまでお世話になった相原地区の自治連で防災などに役立ててもらえたら」と希望する。寄付を受けた市では「意向に沿う形で活用したい」と話す。

 市内には現在、589の自治会がある。近年では、峡之原自治会に隣接していた西橋本あじさい自治会(2012年設立/39世帯)が2020年3月に解散している。

これまでの経緯などを本村市長に話す澤田会長(右)
これまでの経緯などを本村市長に話す澤田会長(右)

さがみはら緑区版のトップニュース最新6

1市5町に「消滅可能性」

人口戦略会議

1市5町に「消滅可能性」

相模原「中間に位置付け」

5月16日

自転車レース 区内を疾走

ツアーオブジャパン

自転車レース 区内を疾走

5月25日 「迫力を感じて」

5月16日

22地区を「楽しく学んで」

市印刷広告協同組合

22地区を「楽しく学んで」

ゲーム開発で出前授業

5月9日

自転車振興を後押し

スルガ銀行

自転車振興を後押し

市と連携、独自イベントも

5月9日

災害対策拡充に重点

災害対策拡充に重点

市総合計画推進プログラム

5月9日

4日、5日に大凧まつり

4日、5日に大凧まつり

今年の題字は「稀風」

5月2日

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月16日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook