芸術の活動拠点「アートラボはしもと」の再整備事業に関し相模原市は10月31日、優先交渉権者(整備を行う業者)を、(株)イトーヨーカ堂に移行したと発表した。同社はアートラボの跡地に隣接するアリオ橋本を運営。平面駐車場敷地の一部を活用して増床棟を新たに設ける内容も示され、新たな大型複合施設が誕生する予定だ。
一昨年8月に閉館した「アートラボはしもと」の再整備事業の推進に当たっては、昨年度に実施された公募型プロポーザルで(株)ファジー・アド・オフィス(東京都新宿区)が優先交渉権者に決定していた。同社は「アソビノアトリエ」をコンセプトに掲げ、アートと住宅展示場が融合した施設を目指していたが今年6月、目標としていた数のハウスメーカーの賛同が得られないことを理由に権利を辞退。市は次点の交渉権者であるイトーヨーカ堂と7月から協議を進めていた。事業者の選考から1年以上が経過していたこともあり、検討期間として約4カ月を有したが、同社から受諾の回答が得られ優先交渉権の移行に至った。
イトーヨーカ堂のコンセプトは、「Art District(アート解放区)の醸成」。アートラボはしもと、近隣の美術系大学、施設運営管理者、建物所有者が共同体となり、連携して事業を展開させていく。地域を支える仕組みを作り、「やってみる」「できる」というチャレンジ精神を育て、シビックプライドの醸成を目指す。
オープンは延期に
市担当者によると、2025年4月のリニューアルを予定していたが「今回の辞退、再契約で時期は変動するが少しでも早いオープンを目指す」という。市は今後、イトーヨーカ堂との基本協定および契約の早期締結に取り組んでいく。
なお、内装設計業者の変更はなく、引き続き、トミト・ANT・川見設計共同体が請け負う。
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