ボランティアで学習等の機会を提供する“橋本にぎわい座”の代表 加藤 伸雄さん 緑区西橋本在住 67歳
○…「生涯学習や文化発信など、民間の力で地域活性化を」を合言葉に、幅広い活動を行う『橋本にぎわい座』の代表を務める。西橋本の民間住宅団地「橋本ライフタウン」の自治会を中心に4年前に発足。35人で構成する組織は、パソコン・文化芸能・農園・料理倶楽部、リフォーム・マネー塾など8つの教室を各々で開催している。講師は、地域に住むその道の一線で活躍する現役や【営】Bが全てボランティアで担当。「4月から予定していた各種教室は、今回の地震で計画が変更になり、ご迷惑をおかけします。今後は、メンバーと相談して我々のできる範囲で、地域の皆様が元気になるような活動を行っていきたいと思います」
○…にぎわい座の活動は、橋本ライフタウン自治センターを拠点に、ソレイユさがみ、橋本公民館、橋本郵便局など年々拡大。市や県と協働して行う事業も増え、先月には落語や書道、日本舞踊等を集めたイベントを実施、約300人の来場者で賑わった。「我々、地域住民と公的機関、更には企業・団体が協力し合う地域が理想です。地域の輪が年々広がっていくのが、わかるんですよ」
○…高校時代はサッカー部に所属し、県大会で優勝した実績も。当時の仲間には、大学や社会人で活躍した有名選手も多い。昭和58年に橋本へ転居、大手ゼネコンの現場で長年働いてきた。「福島の相馬市で1年間程、働いていたことがありましたので、今回の地震後は当時の仲間の安否が気になります」と危惧する。
○…奥さんと成人する2人の息子の4人暮らし。「息子を温かく育ててくれた」と“橋本”地域に感謝し、恩返しする意味で、20年程前から精力的に地域活動を行う。「今では近所を歩くと、必ず知り合いに会う程になりました。様々な経歴や人格を持ち、素晴らしい人と多く知り合えることが、このボランティアを続けられる理由ですね」と優しく話してくれた。
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