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「鳩レース」の世界で、生産・育成の両分野で活躍する 島田 成人さん 緑区久保沢在住 61歳

公開:2011年8月4日

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『鳩の癒しと闘争心が魅力です』

 ○…100Kmから1100Km程の遠くの地で鳩を放し、鳩舎までもどってくる速さを競う「鳩レース」。古くは貴重な伝達手段して使われていた鳩も、現在はスポーツとして日本全国でレースを開催。長年この分野の第一線で活躍する。15歳から鳩を飼いはじめ、現在、自身で飼育している鳩は130匹以上。「毎日見ていれば、大体一目で異常には気づきます」。数多くの大会で優勝をする秘訣は鳩の健康管理。レースに向けて体調の調整や訓練のメニューを考えるのも楽しみの一つだ。「レースでの鳩の帰還率は、短い距離の大会で8割前後ですが、稚内など遠方の地からでは1割あるかどうか。手塩にかけた鳩が他の競技者より先に戻ってくる達成感が忘れられません」と力強い。

 ○…レースに使われる鳩は血統が重んじられ、ヨーロッパから良い血統の鳩が数多く輸入されている。自身も強い鳩を求め様々な交配を試す。その中で生まれた父娘を、世界的育成機関である「国際委託鳩舎」に委託したところ、2羽ともチャンピオンに。育成だけでなく、生産分野でも輝かしい成績を残している。「鳩レースは賞金がなく、手間も金銭的にも負担が大きく、若い人が少なくなってきたのが残念です」

 ○…父親の後を継ぎ、昭和57年から緑区久保沢で歯医者を営む。祖父は医者で、2人の息子も医学の道に進んでいる親子4代の医者一家だ。「緑区は自然環境も多く、鳩を育てて訓練を行うにも適した場所です。本当に恵まれた環境ですね」と微笑む。

 ○…学生時代は秘境の温泉巡りが趣味だったが、卒業後に鳩レースを始めてからは、朝から晩まで時間を割かれるため、他の趣味は犠牲になっている。「動物を育てる癒しの部分とレースに勝つという闘争心の、相反する2つの要素が鳩レースの好きな部分です。この趣味は一度その魅力にはまるとやめられませんね」と優しく話してくれた。
 

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