テレビの地デジ化や省エネ家電の需要の高まりから、廃棄物の不法投棄が後を絶たない津久井地区。そうした廃棄物から、地元の自然を守ろうと、津久井地域不法投棄防止協議会(田端一洋会長)は今月13日、「不法投棄撲滅キャンペーン」を若柳地区周辺とJR相模湖駅周辺で実施する。
津久井地域は、広大な土地に、森や湖など人目につかない場所が多いことから、以前から廃棄物の不法投棄が相次いでいる。そこに、テレビの地上デジタル放送への移行や省エネ家電の需要の高まりから、見ることができなくなったテレビや大型家電などの不法投棄に拍車がかかり、その数は増え続けているという。
そうした現状を危惧し、立ち上がったのが、地元住民で結成された﹃津久井地域不法投棄防止協議会﹄だ。同協議会は、「県の水源地であるこの地域の自然環境を守りたい」と平成8年に、﹃津久井地区環境美化推進連絡協議会﹄として発足。以来、街中の廃棄物等を回収する活動を行う他、市内各地で開催されるイベントに参加し、自分たちの活動を収めた写真展やチラシを配布するなどの啓発も行っている。
そうした活動のひとつとして、年に一度大規模な回収活動を実施しているのが今回のキャンペーン。10年以上前から実施する同キャンペーンは、津久井地域の各所を順番に回り、3年前は小倉橋周辺で139人が参加し約800kgを、1昨年は青野原グラウンド周辺で93人が約870kgを、昨年は日連グラウンド周辺とJR藤野駅周辺で75人が240kgのゴミを回収した。
今回実施するのは、若柳地区とJR相模湖駅周辺。当日、参加者たちは9時に相模湖林間公園に集合し、11時まで若柳地区で回収作業、その後相模湖駅周辺で、チラシなどを配布し、不法投棄防止の啓発活動を行う予定だ。田端会長は「県内に美味しい水を供給する『水源地』が、不法投棄によって汚されている現状を多くの人に知ってもらえる活動にしたい」と話している。
詳細は、津久井クリーンセンター【電話】042・784・2711へ。
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