毎年1月〜3月までの3カ月だけ活動する少年野球チームがある。それが「橋本ゴールデンスターズ」。所属するのは、地元のチームを引退した小学6年生。中学校入学までの間、実戦感覚を失わないように、また新学期へ向けたコミュニケーションの場にと期間限定で試合や練習を行う。今年初となる練習が12日、旭小学校のグラウンドで行われた。
チームが発足したのは2006年。相模原市少年野球協会橋本支部の納会で、所属チームを引退した小学6年生の父兄から、「中学へ上がるまでの間、野球ができる場所があるといいよね」という話が出たのがきっかけだった。通常、6年生は11月に支部のオールスター戦が終わった後、所属チームを引退。中学入学までの間は、元のチームの練習に参加するケースもあるという。しかし、実戦から遠ざかるだけでなく、手持無沙汰になる子どもたちが多かったこともあって、現在同チームの総監督を務める松本多美雄さんら橋本支部にある4チームでコーチを務めた父兄たちがボランティアでチームを発足させた。
毎年、支部の4チームから20人近くの子どもたちが参加。今年は19人が集まった。「この時期から慣れておくことで、進学してからすんなり入れる」と、ボールや塁間など、すべて中学の仕様に合わせて練習するほか、ほとんどの子どもたちが進学する旭中学校の1年生や相原中と試合をしたり、支部の後輩チームと試合をしたりと1月から3月までの毎週末、活動を行っている。「今まで、ライバルだったチームの子たちと一緒のチームで野球がやれると楽しみにしている子どもたちも多いですね。また先輩たちと試合することで、子どもたちには目標ができる。我々教えている側も、中学にあがった子どもたちの成長が観れて楽しい」と松本さんは話す。
こうしたチームの活動もあってか、旭中学校は県大会進出、県リーグ準優勝など、目覚ましい活躍を遂げている。またこうした取り組みが市内各地にも広がり、上溝や田名、大沢でも同様のチームが結成されている。「今後は他の地区との交流もしていきたい。このチームを出た子たちが中学で素晴らしい活躍をしているので、ぜひ甲子園に行ってもらえたら嬉しい。大人になっても付き合いを続けてもらいたい」と松本さんは話している。
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