山岳写真家として活動する 三宅 岳さん 牧野在住 49歳
「山の仕事・生活を撮りたい」
○…丹沢や北アルプスなどを撮影する山岳カメラマンの第一人者として活躍する。山岳写真家である父親の影響から、プロの写真家を目指した。自身の作品は、自然ばかりでなく、山仕事にスポットをあてたものが多い。それは、若い時に地元で炭焼きの素晴らしさに触れ、その仕事に興味を強く持ったからだ。「山仕事は分業体制でなく、基本的に一人で作業をしなければならず、そこに生きる人の力強さがあります」と、その魅力を説明する。現在は撮影のため、年間100日近くを、山々を巡って過ごす。来年には、自身の集大成となる”山仕事”を題材にした写真展を都内で開催する予定だ。
○…25歳の時に地元の音楽家や彫刻家など幅広い芸術家が一堂に会したアートイベント「砂の曼荼羅」を仲間たちと開催した。行政に頼らず、芸術家が自ら企画、運営して成功させたこの催しに”芸術のまち”として街づくりの可能性を強く感じた。以後「ぐるっとお散歩篠原展」、「NPO篠原の里」など地域の様々なイベントに積極的に関わっている。「ジャンルを超えた芸術家が交流して、各々の得意な分野で地域活動に協力している所が藤野の魅力ですね」。
○…自然の山々を舞台に活動してきた経験から、リニア新幹線の開通には、残土問題などの観点からマイナス要素が多いと感じている。さらに鳥屋地区に予定される車両基地をはじめ、緑区への影響が少なくないことも懸念する。「開通ありきで、自然や周辺住民の生活への影響など、もう少し丁寧な議論があっても良いのでは」と指摘する。
○…奥さんと中学2年生の娘さんの3人暮らし。温かい人間関係、人間らしい自由度が高い暮らしなど、藤野での生活が何より気に入っているという。「藤野の暮らしは自然が舞台。山仕事をする人々に共鳴する部分も多く、取材の時には大いに役立っています」と話してくれた。
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