新型コロナウイルス感染症拡大を受け、緑区内でも多くの事業者が工夫を凝らしさまざまな対策を講じている。そうした中、区内の幼稚園では登園できていない園児たちとコミュニケーションを図ろうと、オンラインなどでの取り組みが広がりを見せている。
緊急事態宣言を受け、幼稚園・保育園でも登園自粛を呼び掛ける中、区内の幼稚園では在宅の園児たちとコミュニケーションを取るため、オンラインなどでの取り組み方法を模索している。6月からは感染拡大を考慮し分散登園を見込んでいる園もあり、今後もこうした取り組みの幅は広がりそうだ。
大島にある大島幼稚園は、web会議ツール「zoom(ズーム)」を使い、ゴールデンウィーク明けから「クラスミーティング」を始めた。予め知らせておいた開催日時に保護者がログインすると、参加する園児たちの顔が画面に映し出される。幼稚園にいる担任が主導し、近況報告や歌、紙芝居など約30分間の「朝の会」が行われる。保護者の都合などで参加できない場合もあるが、25人全員が集まったクラスもあったという。同園によると「画面上で顔が見られる、声が聞けるというのはコミュニケーションとして大きい。新入生はまだ登園できていないので、教室の雰囲気を伝えられるのもよい」といい、保護者からの評判もまずまずだという。
上九沢の大沢幼稚園でも、3月から動画共有サービス「YouTube(ユーチューブ)」で絵本の読み聞かせや体操動画などを配信。4月からはLINE動画やズームも活用している。同園の長友六月園長は「6月からは小中学校にならい登園も視野に入れるが、どういった形になるかは未定。コロナが終息しても、台風や地震などの影響でこうした状況が発生する可能性もある。その備えとして、保護者の協力は必要だが、配信を通じた各家庭とのコミュニケーションの仕方も模索していきたい」と今後の展望を話した。
他にも、新町幼稚園などではユーチューブで体操や絵本の読み聞かせ動画を、ばらの花幼稚園では動画配信サービス「おうちえん」による保育動画を配信するなど、各園インターネット上のツールを活用した取り組みを行っている。
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