関戸公民館で8月7日に初開催するイベントの実行委員長を務める 佐藤 学さん 和田在住 52歳
「力強く」みな巻き込む
○…多摩市内で活動する40近い団体が名を連ねるイベント。前身の催しから運営に携わり、「祭り」の要素を加えた第一回目の顔役を任された。会場となる聖蹟エリアは仕事場もある自身の拠点。二つ返事で受け、「より多くの方に楽しんでもらいたい。公民館の改修したロビーのこけら落としを兼ねています」と生真面目な表情を崩し、笑顔をみせる。
○…今回の会場近くで鍼灸院を運営する。独立し25年。鍼灸師として身体の不調を訴える人たちの声を聞き、改善へと導く仕事を天職としてきた。生まれ育った山梨のふるさとで林業などにあたる父親が整体の技術を学び、ボランティアで地域の人たちの健康づくりの手伝いをしていた記憶がこの仕事に就く動機の1つに。治療院などが少ない地域でみんなから頼りにされていた姿。憧れが力になっている。
○…一方で、聖蹟エリアは多くの仲間と出会う場にもなってきた。子どもが通う保育園の保護者らと園の発表会の出し物として始めた和太鼓はグループを結成し気づけばゆうに10年を超える。初心者の頃から、1つの作品をみんなでつくりあげていく楽しさに魅了され、ゆかりのなかった地で友を増やすきっかけにもなってきた。和太鼓での担当は人一倍大きな音を打つ「パワーヒッター」。少し不器用な分、熱意を込めてきた。
○…今回の催しでは自身も太鼓グループの一員として出演する。近年、コロナの影響で発表する機会に恵まれなかっただけに気合十分。感謝の気持ちをもって挑む。そして、実行委員長として街の魅力を発信し、訪れた人たちを地域に巻き込む催しにしていきたい考えだ。「私が太鼓によって街に溶け込んでいったように。みんなに街の楽しさを知ってもらいます」
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