東北復興支援少年野球大会を開催した一般社団法人LCSの理事長を務める 小泉 良司さん 永山在住 53歳
「地域に必要とされる存在に」
○…8月14日から22日まで行われた東北復興支援少年野球大会。小中学生20チーム400人が参加した大会を主催した。「レベルの高い試合を見せてくれた。子どもたちにはいい機会になったのでは」と笑顔を見せる。毎年、大会中期間中となる8月15日正午には黙祷も捧げている。「東北の復興も、終戦の日であることも、野球を通じて子どもたちに大事なことを伝えていく機会になれば」と語る。
○…調布出身で、30年程前、多摩市に転居してきた。コンサルティング会社に勤務した後、独立。少年野球チームに保護者として携わり、少年野球連盟の要職にも就いた。そこで行政や議会に球場利用や施設改修などの陳情を行うも前に進まないもどかしさを感じ「民意としてできることはないか」と思案、5年前に法人を設立。「地域の代弁者として相談事や困り事を行政などに伝えていく存在になれれば」と活動を始めた。
○…地域向けのイベントとして「自転車安全運転講習会」や、「指導者のための食育講習会」も開催し、その根は広がり始めた。そこで必ず子どもたちに伝えていることがある。それは「感謝の気持ち」だ。綺麗なユニフォームやおいしい食事。日々生活する中で、それが当たり前ではないことを説く。すべての言動に「人として」という言葉をつけ、正しいかを考えてもらう。「大切なのは対話。時間をかけるとヤンチャな子もわかってくれるんです」と教育者の眼差しで語る。
○…急速な勢いで高齢化が進む多摩市。高齢者に優しいまちづくりを行おうと、現在、医療連携協議会の発足に向け各方面へ働きかけを行う。同時にいくつかのまちおこし事業も検討している。「都内No.1になれるポテンシャルがある街。行政、市民も一緒になって協働できるものを考えていきたい」と夢を膨らませる。「地域から必要とされる存在になりたいですね」。これからも地域のために、人のために汗を流していく。
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