仲間と一緒にアフリカでのホームステイ体験記の本を上梓した 中川 紀子さん 一ノ宮在住 72歳
その瞬間、体験を大切に
○…言語交流研究所「ヒッポファミリークラブ」に所属する全国の仲間16人と一緒にこのほど、ホームステイ体験記「愛しのカメルーン×トーゴ」(遊行社)を上梓した。決して便利ではない現地の人たちの生活。そうした中でも、人がつながり、笑顔で暮らしていることを肌で感じてきた。「昔の日本のようでどこか懐かしさも感じられた。『心のふるさと』のようでしたね」と笑顔で語る。
○…東京生まれの東京育ち。小学生の頃に父親の仕事で多摩に転居。親戚も都内にいたため、生活圏も近場がほとんど。海外に興味を持っていたが渡航する機会もなかった。出産し、子どもに英語に触れる機会をと同クラブに入会。そこで初めて海外に行く機会に恵まれた。韓国から始まり、アメリカや欧州などこれまでホームステイを通じて渡航したのは20回ほど。「知らなかったことを知ると色々な魅力を感じることができた。体験することは大切ですね」と無邪気に笑う。
○…幼い頃に小説『アンクル・トムの小屋』に興味を持ち、アフリカで活動する医師の本「人間はみな兄弟」に感銘を受けた。同クラブに入会後JICAのアフリカの研修生と交流した際に、優しくて親切な対応の姿に心打たれ、アフリカへの思いを馳せていた。2008年に念願がかない、南アフリカを訪問。今回2カ国を訪れた。現地でも彼らの優しさに触れ、改めてアフリカの国々が、その彼らのことが好きになった。
○…信条は、恐れずにいろいろなことに挑戦していくこと。PTAの副会長や母校の多摩一小100周年の実行委員も務めた。「その場、その瞬間を大切にして生きていきたいですね」。その思いでこれからもさまざまな挑戦をしていく。
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