創立50周年を迎えたわかば卓球クラブの代表を務める 高瀬 喜重子さん 一ノ宮在住 86歳
50年 地道な活動に自負
○…女性だけの卓球クラブに創立当初から参加し、現在も代表としてかじ取りを行う。50周年記念大会を前に練習に熱が入る。「みんなにそれぞれ役割を持ってもらい全員で参加する大会。みんな燃えているわよ」と意気込む。練習のほかにも、記念ユニフォームや記念誌の制作など忙しい中でも充実した表情を見せる。「卓球があって自分の今がある。50年続けてこられた恩返しができれば」
○…卓球との出会いは多摩第二小学校でPTAをしていた時。初心者講習が行われ、参加したメンバーでクラブを立ち上げた。「肩こりがひどくて運動もしてなかったんですけどね。ラリーが続くだけで楽しかった」。PTAの役目を終えた後も卓球を続け、1983年に市総合体育館ができた時には、こけら落としとして中国の選手を招いた大会を開催した。「とても盛り上がったわ」と懐かしむ。
○…山梨県の出身。結婚後に一ノ宮に住み、3人の子どもを育てた。子どもたちも卓球部で汗を流し、3人いる孫も大学の卓球部で活躍した。「孫からは、おばあちゃんが楽しそうに卓球をやっているから始めたって言われてうれしかった」と微笑む。
○…一時期、テレビタレントの「卓球は暗い」という発言が影響し、特に女子の競技人口が減少したことがあったという。それに比べて今はオリンピックで活躍する選手が現れるなど人気競技に。メディアで選手が取り上げられるようになったことが大きいという思いもあるが「私たちのように地道な活動も少しは影響を与えたと思う」と競技の普及に尽力したという自負がある。「初心者でも年をとっても参加できるのが卓球の魅力。まだまだクラブを盛り上げていきたいですね」
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